阪急阪神HD元会長・角和夫氏が死去、経営統合や阪神復活に尽力

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阪急阪神ホールディングス(HD)元会長の角和夫(すみ・かずお)氏が、5月7日に76歳で死去したことが明らかになった

兵庫県出身で、早稲田大学政治経済学部を卒業後、1973年に阪急電鉄に入社し、鉄道業界でのキャリアを積んだ

2003年には同社の社長に就任し、その後、2006年に村上世彰氏率いる「村上ファンド」に対抗し、阪神電気鉄道との経営統合を実現する「ホワイトナイト」としての役割を果たした

これにより、阪急阪神HDの初代社長として就任することとなった

角氏は2017年には会長兼グループ最高経営責任者(CEO)に就任し、関西経済連合会の副会長なども歴任している

特に、早大の後輩である岡田彰布氏の阪神監督復帰を後押しし、岡田氏の指揮の下で阪神が2018年ぶりにリーグ優勝を果たし、38年ぶりの日本一を達成する一因となった

角氏は、岡田氏に「安定したチームを作ってほしい」とお願いし、結果的にその判断が正しかったと振り返っている

最近では、宝塚歌劇団におけるパワハラ問題で俳優が亡くなるという事態が発生し、これを受けて宝塚音楽学校及び宝塚歌劇団の役職を降りる決定を下した

2024年には「健康上の理由」を挙げて阪急阪神HDの会長を退任した

角和夫氏は、阪急阪神HDおよび阪神タイガースの歴史において重要な役割を果たした人物でした。経営統合への橋渡しや、球団の復活支援に力を注いだその姿勢は、多くの人々にとって記憶に残ります。特に球団再建に関する彼の影響力は、阪神ファンにとっても大きなものでした。
キーワード解説

  • ホワイトナイトとは? 買収防衛のために他社が買収企業を支援する役割を果たすことを指します。
  • 経営統合とは? 複数の企業が合併し、一つの新しい企業を作ることを意味します。
  • ペナントレースとは? プロ野球のシーズン中に行われる、最も勝利数が多いチームを決定するためのリーグ戦を指します。
  • CEOとは? 最高経営責任者のことで、企業運営の最終的な決定権を持つ人を意味します。

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