西武・武内夏暉投手、2025年シーズンに向けたリハビリと成長の軌跡

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
 テレビ朝日は12日に放送した「Get Sports」で、西武ライオンズの武内夏暉投手(23)に関する特集を組んだ

昨季の新人王に輝いた武内は、新シーズン初の登板を目指し、ベルーナドームでの準備を進めている

 特集は、無人の球場で階段を降りる彼の姿から始まった

武内は「人のいないドームは新鮮ですね

いつも満員なので、マウンドからの観客席は意外と鮮明に見えます」と語り、過去のプレッシャーを感じない環境で改めて自身の立場を実感した

自主トレーニングでの進化

 今年1月、武内は西武の平良海馬投手(25)主催の沖縄・石垣島での合同自主トレに参加

プロ入り初の自主トレは、武内にとって技術向上のための重要な機会となった

彼は、チェンジアップやスライダーといった全ての球種を駆使する能力を持っているが、前シーズンは奪三振率でリーグワースト4位に甘んじている

 具体的には、武内は「三振を取りたいときに振ってくれない」と、バッターがファウルで粘ることによる課題を認識している

これに対して、平良の豊富な知識を吸収しようと弟子入りした

トレーニング内容と課題の明確化

 合同自主トレでは、柔軟性を重視したトレーニングを行い、膝下に設置した棒を潜り抜ける動作にも挑戦

しかし、武内は「平良さんと一緒にやっていると、できない動作が多かった」と、基本的な動作の不足を痛感した

 また、栄養士の指導の元、食生活に対する意識も高め、食事の順序や栄養バランスを気にかけることでよりパフォーマンスを向上させることを目指した

なかでも、腕ではなく脇の下から引き込むことで投球フォームの改善を図った

怪我からの復活と今後の展望

 しかし、合同自主トレ中に左肘に違和感を感じ、急遽帰京

診断の結果、左ひじ靱帯損傷とされ、1ヶ月間のノースロー調整を余儀なくされた

キャンプではチームメートが実戦形式の練習を行う中、彼は室内でリハビリに取り組む日々が続いた

 その中で、平良から学んだトレーニングを活用し、自己改善に励んだ

武内は「逆に進化して戻れるんじゃないかな」と前向きに捉え、実力向上に努めた

3月にはブルペンに復帰し、4月23日のDeNA2軍戦では6回無失点、9奪三振の好投を見せた

自主トレの成果を発揮し、1軍復帰に向けた手応えを感じている

武内投手の努力と成長の姿勢は、若い選手たちにとっても大いに刺激となるでしょう。自主トレーニングや栄養管理の重要性を体現し、自己改善に努める姿勢は、多くのファンにとっても感心を呼び起こすものであると感じました。順調な回復を遂げた彼が今後どのような結果を残すのか、非常に楽しみです。
キーワード解説

  • 新人王とは?:プロスポーツにおいて、その年にデビューした選手の中で最も優れた成績を収めた選手に授与される賞を指します。
  • 奪三振率とは?:投手が投げたインニングに対してどれだけの三振を奪ったかを示す指標で、高い数値ほど投手の実力を表します。
  • 靱帯とは?:関節と関節をつなぐ、強靭な繊維の束で、身体の動きを安定させる役割があります。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。