注目の先発投手である藤原聡大(4年=水口)が、6回を投げて5安打2失点と好投
この試合では自己最速に迫る153キロを計測し、視察に訪れた巨人をはじめとする11球団のスカウトに自らの実力をアピールした
昨秋のリーグ王者である佛教大学も、最速149キロの右腕・赤木晴哉(4年=天理)が6回で1安打無失点の素晴らしい投球を見せ、京都先端科学大学を下して首位に立った
藤原投手は試合中、右手人さし指に血豆ができるアクシデントに見舞われたが、最終的には見逃し三振で6回を投げきった
「(6回に)しんどくなってしまったけれど、5回までは要所で締められて、自分の投球ができた」と振り返った
藤原選手は、リーグ戦開幕前に胃腸炎にかかり、体重が5キロ減少して思うように直球も投げられない状態だった
それでも、今冬の練習で磨いたスライダーとスプリットを武器に、特にスライダーについては「打たれた印象はないくらい仕上がってきている」と自信を見せた
結果的に5回まで無失点、6奪三振という快投に繋がった
藤原が投手を始めたのは高校3年の春で、当初は最速143キロしか出せなかった
しかし、大学に入学後は腸腰筋や小臀筋を鍛えることで成長を遂げ、1年秋には150キロに到達
また、昨年のリーグ対抗戦では自己最速の155キロを記録した
この日、阪神のスカウト陣は藤原を5人態勢で視察し、彼の力投を見守った
藤原選手自身は「チームを勝たせる投球を目指す
個人のアピールは結果についてくる」と、強い決意を持って投球を続けていくことを誓った
◆藤原 聡大(ふじわら・そうた)
2003年11月20日、三重県伊賀市生まれ、21歳
小学校1年生から少年野球を始め、二塁手を務めた
中学時代は甲賀リトルシニアで遊撃手としてプレー
滋賀県の水口高校では1年秋からベンチ入りし、花園大学では2年春に全日本大学野球選手権に出場する
身長177センチ、体重75キロ
右投右打
ヤクルト・橿渕スカウトグループデスクは「球速と器用さを兼ね備えたピッチャー」と評価
阪神・岡本スカウトは「出力とスピードに優れ、ボールに力強さがある
スライダーもキレがあり安定している」とのコメントを寄せている
藤原選手の成長ぶりは見逃せないものがあります。苦しい状況でもチームに勝利をもたらすために努力を欠かさず、その姿勢は多くのファンに感動を与えるでしょう。特に、スカウトからの高い評価も受けており、今後のプロ入りが期待されます。
キーワード解説
- 藤原聡大とは?プロ野球選手を目指す大学生で、花園大学に所属する投手。最速155キロを記録した右投手。
- スカウトとは?プロ野球チームが選手を評価するために訪れる人々で、選手の才能や成績を見極める役割がある。
- リーグ戦とは?複数のチームが参加し、勝敗を競う試合のこと。プレーオフや優勝チームが決まる重要なイベント。
- 直球とは?最も基本的な投球で、変化球に対して真っ直ぐに投げる球。速球が求められるプロでも重要な武器。

