現役時代、長嶋氏は他球団の選手や関係者からアドバイスを求め、自身の成長に役立てていました
特に、彼にとって大きな難敵であったヤクルトの左腕、小さな左投手・梶間健一氏からの克服に、中日の外野手・田尾安志氏のアドバイスが重要な役割を果たしました
現役6年目の1985年、長嶋氏は苦手としていた梶間投手に打席を迎え、田尾選手の助言を生かしてホームランを打つことに成功しました
長嶋氏は「俺ってそういうのに貪欲だったんですよ」と振り返り、1986年の春季キャンプでは、一流選手から熱い指導を受けたこともありました
長嶋氏のキャリアにおいては、1984年9月の巨人戦で2試合連続サヨナラ本塁打を記録し、広島のリーグ優勝を後押ししました
その際、阪急との日本シリーズでは3本塁打10打点の活躍があり、MVPを受賞するなど、勝負強い打撃で名を馳せました
しかし、その陰には克服できない左投手がいたのです
ヤクルトの梶間投手は独特な投球フォームを持ち、左右両方からの投球が可能であったため、長嶋氏にとって大きな壁でした
「とにかくタイミングが合わない左ピッチャーでした
梶間さんが先発の時にはスタメンを外されて良かったと思っていたほどです」と長嶋氏は苦しんでいました
そこで彼は、「梶間をよく打つ田尾選手に相談してみよう」と思い立ち、多くのアドバイスを受けることになりました
田尾選手は「梶間の足を見ていないか?」と指摘し、「タイミングだけ外されないように足を見ずに打ってみるんだ」と助言しました
これを受けて長嶋氏は、次の梶間との対戦時にノーステップ打法を取り入れてみました
しかし、初めはうまくいかなかったと言います
その後、再度考え直し、田尾選手の助言を意識してタイミングを外されないように努めた結果、梶間投手との対戦で徐々に成果を上げることができたと述べています
長嶋清幸氏の苦手投手に対する克服のストーリーは、他選手との交流が成長の糧になることを示しています。特に田尾選手から受けたアドバイスは、タイミングを意識することで難敵を攻略できることを教えてくれます。このように、プロ野球選手の間での助け合いは素晴らしい協力関係の表れです。
ネットの反応
今回のニュースに寄せられたコメントでは、長嶋茂雄氏の影響力や人柄について触れられ、選手たちの感想や思い出が語られています
あるコメントでは、長嶋氏に名前を覚えてもらえたことが印象深いとされ、彼が与える影響の大きさが示されています
また、他の選手とともに指導を受けた経験や、指導時の厳しさについても言及されています
中には彼を「ミスター」と呼び、特別な存在として大切に思う声も多く見られました
さらに、長嶋氏の贈り物を「家宝」として持っている選手もおり、その貴重さや彼への敬意が伺えます
長嶋氏の指導は決して楽ではなかったものの、その中で選手たちが成長していった背景があります
最後に、長嶋氏の存在は時代を超えて記憶に残るものであり、彼が与える勇気や希望についても多くの人が語っています
選手たちのコメントからは、長嶋氏が持つ「オーラ」や「華」といった特別なものが伝わってきます
ネットコメントを一部抜粋
長島茂雄に名前を覚えてもらってるだけでも凄い。
あのミスターが名前と顔を覚えてくれてるってそれだけ印象が残った。
長嶋さんの悪口を聞いた事がない。
何をしていても華があるし、病気されてからも頑張っているんだから。
自分も後楽園ホールのエレベーターでほんの数秒だが同乗した経験がある。
キーワード解説
- NPBとは?日本プロ野球、即ち日本のプロ野球リーグの略称であり、国内外の選手が活躍する舞台です。
- サヨナラ本塁打とは?試合が最終回に、相手チームよりも得点が少ない状況で得点を生み出し、勝利をもたらす本塁打のことを指します。
- ノーステップ打法とは?投手に対して前足を大きく上げずにスイングすることで、タイミングのズレを減らす打法のことです。

