この試合は田中にとって、前回の広島戦で3イニングで3失点を喫し、その後選手登録を抹消されてからの初めての実戦
彼は43球を投げ、被安打4、奪三振1という成績を残し、ストレートの最速は148キロに達した
試合の初回、田中は2死満塁のピンチを迎えたものの、佐々木選手の好捕に助けられ、無失点で切り抜ける
3回には、陽岱鋼選手にフェンス直撃の二塁打を打たれ、さらに園部選手に中前適時打を許し、先制点を奪われた
田中はこの回を終えた時点で降板した
試合後、田中は自身の投球を振り返り、「一つ一つのボールについて手応えを感じた
低めのボールのコースは改善されているが、右のインサイドに関してはまだミスが多い」とコメントした
また、前回の新潟戦と比較して空振りが取れたことを評価し、着実に良くなっていると話した
この日は無走者でもセットポジションで投げることを試みた
田中は「自分の課題が多いため、ノーワインドアップとセットの2パターンではなく、セットに絞ることでバランスを取れるようにしている」と語り、成果を実感している様子だった
今後については「長いイニングをしっかり投げることが重要
5回、6回、7回をきちんとこなせるようにしていきたい」と述べた
田中将大投手の今回のイースタン・リーグでの登板は、彼の調整状況を探る重要な試合であった。3イニングでの1失点とはいえ、前回よりも改善を感じさせる内容であり、特に投球フォームの安定感とストレートの速さは期待を持たせた。彼の成長が見られることは、巨人にとって大きなプラスとなるだろう。
キーワード解説
- イースタン・リーグとは?:プロ野球の二軍リーグで、各チームの若手選手や故障から復帰を目指す選手が出場します。
- セットポジションとは?:投手が投球前に特定の姿勢を取り、打者に球を投げるための準備をすることです。
- ストレートとは?:投手が最も基本的に投げる直球のことで、スピードやコントロールが重要になります。

