試合のハイライトは、専大松戸の技巧派サブマリン投手、田中昇之介が公式戦初の先発マウンドで見せた躍動ぶりだ
田中昇之介のピッチングスタイル
田中の最速直球は122キロにとどまったが、投球フォームを工夫し、ストレートと変化球を同じ振りで投げることを意識した結果、打者を巧みに揺さぶることに成功した彼はスライダーとシンカーを駆使し、90キロ台のカーブで緩急をつけることでバッターを翻弄
特に、内角ぎりぎりに直球を突き刺す技術は、前試合で18安打を放った桐生第一打線を内野ゴロに封じる重要な要素となった
試合の結果と指揮官の評価
田中はこの試合で1四球、そして散発の5安打に抑え、1失点で完投を果たした試合後、持丸修一監督は「三回ぐらいまでと思っていたが、最後まで投げてくれた
強力打線に対して、本格派よりも技巧派が有効だということが証明された」とコメント
この言葉からも、田中のピッチングが監督の信頼を得たことが読み取れる
専大松戸のサブマリン育成の歴史
専大松戸のサブマリン育成と言えば、2019年にソフトバンクで12勝を挙げ、現在は巨人でプレーする高橋礼の名前が挙がる高橋は140キロを超える直球を持っており、タイプとしては異なるが、持丸監督は「田中はコントロールでは勝てるかもしれない」という見解を示した
このように、技巧派から本格派まで幅広く選手が育成されている
今後の田中への期待
田中は中学時代から下手投げのスタイルを貫いており、取手リトルシニアで活躍してきたその後、持丸監督への信頼から専大松戸に進学したが、新たな挑戦が続く
同選手は、「この試合で成長できた
もう一度1番を取り返す」と意気込みを見せており、今後の活躍が期待される
田中昇之介選手の投球は、技巧派としての魅力を存分に発揮しました。特に、彼の変化球やコントロールは、強力打線を抑えるための重要な武器となっています。高校野球の魅力を感じる試合でした。
キーワード解説
- サブマリンとは？：サブマリンは、下手投げの投手のことを指し、ボールが投手の肩の下あたりから放たれるため、バッターからは視認しにくい特性を持っています。
- 技巧派とは？：技巧派とは、速球よりもコントロールや変化球の使い方に優れ、打者を騙す投球スタイルを持つ投手のことを指します。
