専大松戸・田中昇之介、初先発で見せた圧巻の完投劇

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◇20日 春季高校野球関東大会準々決勝 専大松戸4―1桐生第一(ノーブルホームスタジアム水戸) 春季高校野球関東大会準々決勝で、専大松戸高校の田中昇之介投手(3年)が公式戦初先発で見事な投球を見せ、チームを勝利に導いた

この試合では、田中が5安打1四球で1失点の完投を果たし、試合終了後には「同点にされたあとも粘れて、最後まで投げ切れたのは自信になります」とコメントした

田中投手の投球スタイル

田中投手は、130キロ台の直球を持つものの、主にシンカーやカーブといった変化球を低めに集めることで、相手打線をかわした

シンカーとは、直球に似た軌道を描きながらも、最後に急に変化する球種で、打者にとって非常に打ちづらい球である

また、カーブは、弧を描いて落ちていく球で、速球とのコンビネーションにより、打者のタイミングを崩す効果がある

田中投手のキャリアと期待

取手シニア時代からアンダースローで知られる田中は、過去にアンダースロー投手としてプロ入りした高橋礼(巨人)を参考に、フォームの研究に励んできた

昨秋に背番号1をもらい期待が高まったが、春の千葉県大会決勝では打たれる苦しい経験も

しかし、関東大会において彼は背番号10を背負い、エースナンバーを奪回するための自信を得た

監督の評価

持丸修一監督は、田中投手について「130キロぐらい出ていた高橋礼にはまだ及ばないが、コントロールとカーブは、田中の方がいい」と評価

これは、田中投手の今後の成長に期待がかかる証拠である

また、夏の大会に向けて、チーム全体の投手陣の整備を進めていく方針にも触れた

田中投手の初先発での完投勝利は、彼にとって大きな自信になるだけでなく、チーム全体にとっても夏の大会への希望を与える結果となった。この試合では、彼の成熟した投球術と持ち味である低めの制球力が光り、今後の成長がますます楽しみである。
キーワード解説

  • サブマリンとは?サブマリンはアンダースロー投手のことを指し、通常は低い角度から投げるため、打者にとっては難しい球筋になることが特徴です。
  • 直球とは?直球は、打者に対してまっすぐ飛ぶ球のことで、通常は最も速く、正確な投球が求められます。
  • シンカーとは?シンカーは、直球と似ているが、最後に急激に下に変化する球で、打者が振り遅れる原因となります。
  • カーブとは?カーブは、投球時に弧を描くように落ちていく球で、打者がタイミングを外されることが多い球種です。

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