中日が阪神に逆転勝利、打線が再生への足がかりを掴む

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【岩瀬仁紀の目】◇24日 中日5―4阪神(バンテリンドームナゴヤ) 中日が首位の阪神に対して、2度の追いつかれる局面を乗り越え、最終的に8回で高橋周の中前適時打により勝ち越し、連敗を2で止めた

今季2度目となる2試合連続の完封負けから立ち直るべく、打線が意地を見せた

「投手の立場から言うと、ピンチでチャンスを逃すと、次はマウンドに上がりたくない

流れが向こうに移ってしまうから」というのは、野球殿堂入りした元中日投手で現在評論家を務める岩瀬仁紀さん(50)の言葉だ

前日の試合(23日)では、中日は多くの好機を逃し、延長11回で敗北を喫していた

しかし、この日は中日の攻撃陣が鬱憤を晴らすかのように活発に動いた

1回にカリステ選手が左翼線に二塁打を放ち、チームは21イニングぶりに得点を得る

佐藤輝選手の同点ホームランの後、2回には岡林選手が左前に2点タイムリーを放ち、先行する

同点で迎えた8回は、先頭の田中選手が四球を選び、上林選手がつなぐと、高橋周選手が勝負を決定づける一打を放った

「ランナーが出てもホームに帰れないのが一番流れを悪くする

チャンスをつくって点を取れないことが一番イヤなこと

だから、一発でチャンスを仕留める必要がある

それが試合の主導権を握ることにつながるんです」と岩瀬さんは強調する

この日、打線は前日とは違い、好機を逃すことがなかった

今後、中日がこのような攻撃をどう持続させていくかが鍵となる

岩瀬さんは「1番から3番(岡林、田中、上林)までは固まってきたが、4番と5番が手薄になっている

ここをどうするかが課題だ

ベンチも模索中だが、長打がなければ『つなぎ打線』で活路を見出すことしかないでしょう」と、下位打線からの巻き返しに期待を寄せた

中日の試合は、単に勝つだけでなく、打撃陣が再生の点で注目を集めました。特に高橋周選手の適時打は、チームを救った重要な一撃であり、今後の試合にも期待が持てます。また、岩瀬さんの分析に基づくチームの課題も示唆されており、今後の戦いに向けた戦略的取り組みが求められています。
キーワード解説

  • 連敗とは? 連敗は、連続して試合に負けることを指します。チームにとっては士気が下がる原因となるため、打破することが重要です。
  • 適時打とは? 適時打は、得点圏(ランナーがいる場合)の状況でヒットを打ち、ランナーをホームに返すことができる打撃を指します。
  • 流れとは? 流れは、試合中のプレイヤーやチームの心理的な雰囲気やトレンドを意味します。相手に悪い流れを持っていかれると、試合が不利になることが多いです。
  • つなぎ打線とは? つなぎ打線は、長打(ホームランなど)の確率が低い打者が、多く打撃を繋げて得点を狙う戦略を指します。この戦い方は、出塁を重視します。

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