今季2度目となる2試合連続の完封負けから立ち直るべく、打線が意地を見せた
「投手の立場から言うと、ピンチでチャンスを逃すと、次はマウンドに上がりたくない
流れが向こうに移ってしまうから」というのは、野球殿堂入りした元中日投手で現在評論家を務める岩瀬仁紀さん(50)の言葉だ
前日の試合(23日)では、中日は多くの好機を逃し、延長11回で敗北を喫していた
しかし、この日は中日の攻撃陣が鬱憤を晴らすかのように活発に動いた
1回にカリステ選手が左翼線に二塁打を放ち、チームは21イニングぶりに得点を得る
佐藤輝選手の同点ホームランの後、2回には岡林選手が左前に2点タイムリーを放ち、先行する
同点で迎えた8回は、先頭の田中選手が四球を選び、上林選手がつなぐと、高橋周選手が勝負を決定づける一打を放った
「ランナーが出てもホームに帰れないのが一番流れを悪くする
チャンスをつくって点を取れないことが一番イヤなこと
だから、一発でチャンスを仕留める必要がある
それが試合の主導権を握ることにつながるんです」と岩瀬さんは強調する
この日、打線は前日とは違い、好機を逃すことがなかった
今後、中日がこのような攻撃をどう持続させていくかが鍵となる
岩瀬さんは「1番から3番(岡林、田中、上林)までは固まってきたが、4番と5番が手薄になっている
ここをどうするかが課題だ
ベンチも模索中だが、長打がなければ『つなぎ打線』で活路を見出すことしかないでしょう」と、下位打線からの巻き返しに期待を寄せた
中日の試合は、単に勝つだけでなく、打撃陣が再生の点で注目を集めました。特に高橋周選手の適時打は、チームを救った重要な一撃であり、今後の試合にも期待が持てます。また、岩瀬さんの分析に基づくチームの課題も示唆されており、今後の戦いに向けた戦略的取り組みが求められています。
キーワード解説
- 連敗とは? 連敗は、連続して試合に負けることを指します。チームにとっては士気が下がる原因となるため、打破することが重要です。
- 適時打とは? 適時打は、得点圏(ランナーがいる場合)の状況でヒットを打ち、ランナーをホームに返すことができる打撃を指します。
- 流れとは? 流れは、試合中のプレイヤーやチームの心理的な雰囲気やトレンドを意味します。相手に悪い流れを持っていかれると、試合が不利になることが多いです。
- つなぎ打線とは? つなぎ打線は、長打(ホームランなど)の確率が低い打者が、多く打撃を繋げて得点を狙う戦略を指します。この戦い方は、出塁を重視します。

