5月30日、オリックスは中日の岩嵜翔(35)を金銭トレードで獲得したことを正式に発表した
岩嵜は新しい背番号「40」を背負い、6月1日にほっともっと神戸で行われる入団会見に臨む予定である
このトレードは中継ぎ強化を急務とするオリックスが仕掛けたものであり、両球団の事情が複雑に絡み合った結果が受け入れられた
中日は、同選手に対する必要な交換要員について折り合いがつかなかったが、球団側は「もう一花咲かせて欲しい」という思いから金銭トレードに踏み切った
このトレードには賛否が存在するが、果たして中日の決断が正解だったのか注目される
岩嵜の現状
岩嵜は2022年に福岡ソフトバンクホークスから中日に移籍、その際は又吉克樹の人的補償として加わった移籍直後、彼はトミー・ジョン手術を受け、2022年にはわずか1試合の登板にとどまった
2023年も登板が無く、不安な状況が続いたが、昨年の6月にようやく復帰し、21試合に登板するも、5点台の防御率と戦力としての期待に応えられなかった
トレードの背景と意義
2023年には開幕1軍に名を連ねたものの、出場機会は限られ、結局2軍暮らしが続いていた中日は、絶対的守護神のマルティネスが移籍し、新ストッパー松山が健闘する中、中継ぎ陣には多くの優秀な選手が揃っている
しかし、岩嵜は余剰戦力とされ、オリックス側に目をつけられた
オリックスは現在、北海道日本ハムファイターズに次ぐ2位に位置するものの、救援防御率はリーグワーストの4.54であり、選手の長期離脱も重なって中継ぎ強化が急務であった
岩嵜は過去に最優秀中継ぎ投手としての実績があり、パ・リーグの野球に精通しているため、期待が寄せられている
中日の温情とチームの現状
トレード交渉の際、中日は野手を交換要員として提案したが、オリックスが要望する選手の提供を渋ったため、金銭トレードとなった井上監督は、このトレードを「翔の野球人生を考えた」と説明しており、出場機会があるチームでのプレーを実現させるための温情であった
ただし、中日は現在借金5を抱えリーグ5位に低迷しており、このような選手放出が果たして適切かとの批判も出ている
今回のトレードは、岩嵜選手に新たなチャンスを与えるもので、温情ある判断ともいえます。しかし、中日が現状のチーム状況を鑑みて選手を手放したことについては疑問の声もあります。オリックスが岩嵜選手をどのように活用するかに注目です。
ネットの反応
中日の岩嵜翔選手がオリックスに金銭トレードで放出された件について、ファンたちのコメントは賛否が分かれています
多くの人は、彼の移籍が「温情トレード」として正当化されていることを指摘しつつも、現状のチーム状況や選手層から見て妥当な選択だと考える意見が多く見受けられました
「今使う気がない選手を出すのは正解かもしれない」との意見では、トレードによって両チームが得るものがあるという見方もあります
さらに、オリックスにとっては選手補強のために良いチャンスになる可能性があり、特に中継ぎ陣の強化が期待されています
一方で、「現役ドラフトの影響もあるのでは」との指摘や、「岩嵜選手がトミージョン手術から復活したものの、中日のブルペンでは十分な出番を得られていなかったため、彼にとっても転機となるかもしれない」との意見もありました
加えて、オリックスが強豪チームに近づくために必要な選手を獲得したとの評価や、岩嵜選手自身が新たな環境で再起を図ってほしいとの期待が寄せられています
全体として、ファンは今後の彼の活躍を応援しつつ、トレードの行方を見守っている状況です
ネットコメントを一部抜粋
当初中日が要求していた交換要員って誰かな。
まぁ現状の状態では使う気がないから出したわけで、別に正解なんじゃないかな?
戦力として流出は痛いけど、強く必要とされる環境に行かせてあげた方がいい。
オリックスが最大の弱点の中継ぎ陣の補強を金銭で済ませたのは歓迎したい。
岩嵜選手の努力する姿は若い選手にとって良い手本になっていました。
キーワード解説
- 金銭トレードとは?: プレーヤーの代わりに金銭を選手獲得に用いる取引方式で、選手の移籍でしばしば使用される。
- 中継ぎ投手とは?: 試合の中で先発投手が降板した後、後を引き継ぐ形で登板し、試合を締める役割を担う投手。
- トミー・ジョン手術とは?: 野球選手によく起こる肘の靭帯を修復する手術で、復帰には時間を要することが多い。

