この交流戦の始まりは、プロ野球の再編問題を背景にしています
最初の形式はホーム・ビジター各3試合の6回総当たりで、これにより両リーグの対戦を見ることが可能になりました
交流戦の結果は、ペナントレースの年間成績に加算されます
つまり、交流戦での勝敗はその後の順位に影響を与えることがあり、一見順位が変わらなくても、チームの士気や流れには大きな差を生むことが多いです
2007年からは両リーグでのプレーオフ(クライマックスシリーズ)が導入され、交流戦の試合数は変更されました
初めは24試合が行われていましたが、2015年からはホーム・ビジターいずれかで3試合程度の18試合に縮小されました
延長戦のルールは他の公式戦と同様に最大12回までで、決着がつかない場合は引き分けとなります
また、各試合の予告先発制度が採用されており、指名打者制はパ・リーグ開催の試合に限られます
◆カープの交流戦成績広島カープは、2020年の新型コロナウイルスの影響を除く過去19回の交流戦で、勝率5割を超えたのはわずか7回であり、12球団の中で最下位となったシーズンは6回もあります
特に印象深かったのは、2019年で、開幕から順調にスタートしたカープが交流戦で急速に失速しました
開幕前の貯金が13あったにもかかわらず、交流戦では5勝12敗1分という成績で貯金が半減し、最終的に4位に終わる結果となりました
2021年には、全6カード全てで負け越す不振に陥り、3勝12敗3分という成績で、2022年も5勝13敗という成績で3年連続12球団最下位となりました
交流戦での苦戦は、シーズン全体に影響を及ぼすことが分かります
カープの過去の交流戦順位
| 年 | 交流戦順位(勝敗) | シーズン最終順位 |
|---|---|---|
| 2005年 | 11位(11勝24敗1分) | 6位 |
| 2006年 | 9位(16勝20敗) | 5位 |
| 2007年 | 12位(5勝18敗1分) | 5位 |
| 2008年 | 6位(13勝11敗) | 4位 |
| 2009年 | 3位(14勝9敗1分) | 5位 |
| 2010年 | 10位(10勝12敗2分) | 5位 |
| 2011年 | 12位(6勝16敗2分) | 5位 |
| 2012年 | 6位(10勝11敗3分) | 4位 |
| 2013年 | 8位(11勝13敗) | 3位 |
| 2014年 | 12位(9勝15敗) | 3位 |
| 2015年 | 7位(9勝9敗) | 4位 |
| 2016年 | 3位(11勝6敗1分) | 優勝 |
| 2017年 | 2位(12勝6敗) | 優勝 |
| 2018年 | 9位(7勝11敗) | 優勝 |
| 2019年 | 12位(5勝12敗1分) | 4位 |
| 2020年 | 新型コロナウイルスで中止 | 5位 |
| 2021年 | 12位(3勝12敗3分) | 4位 |
| 2022年 | 12位(5勝13敗) | 5位 |
| 2023年 | 6位(9勝9敗) | 2位 |
| 2024年 | 5位(10勝8敗) | 4位 |
キーワード解説
- セ・リーグとは?セントラルリーグの略称で、日本のプロ野球リーグの一つです。
- パ・リーグとは?パシフィックリーグの略称で、セ・リーグと並ぶ日本のプロ野球リーグです。
- クライマックスシリーズとは?日本のプロ野球におけるポストシーズンのプレーオフ方式の一つです。
- 交流戦とは?セ・リーグとパ・リーグのチームが互いに対戦する特別なシリーズです。

