巨人・長嶋茂雄氏の引退試合に寄せる思い – 中日OB金山仙吉氏の回顧

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 巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんの引退試合は、1974年10月14日に後楽園球場で行われた巨人対中日戦です

この日、引退試合のマスクをかぶったのは中日OBで元バッテリーコーチの金山仙吉氏(73歳)でした

 試合の2日前、10月12日に中日は20年ぶり2度目のリーグ優勝を果たし、名古屋の街は歓喜に沸いていました

このため、星野仙一や高木守道などの主力選手は東京には行かず、名古屋での優勝パレードに参加していました

そのため長嶋さんのラストゲームには出場しませんでした

 試合前、中日ベンチに対しては「ミスターの引退試合なのに何で補欠ばかりなんだ!」という厳しいヤジが飛び交いました

金山氏自身も試合前は名古屋のパレードに参加したい気持ちを抱いていましたが、満員のスタジアムの熱気に圧倒され、長嶋さんの最後の姿を見届けることができることに意義を感じ直しました

 長嶋さんの現役最後の打席は遊ゴロ併殺打でしたが、金山氏は内心「長嶋さん打ってください!」と願っていたそうです

試合後のセレモニーでは、トランペット奏者の日野皓正さんの演奏で球場が盛り上がり、長嶋さんの「わが巨人軍は永久に不滅です!」という最後の言葉に金山氏は感激しました

 長嶋さんの引退試合に出場したことは、金山氏にとってプロ野球人生の誇りであり、「長嶋茂雄」と「星野仙一」のサイン入りの品々は彼にとって宝物です

「長嶋さんにはかわいがってもらった

名古屋には長嶋さんを好きな人がたくさんいる」と思い出を口にし、感謝の気持ちを表しました

今回の引退試合にまつわる話には、アスリートの人生やファンとの絆の深さが感じられます。特に、金山氏の長嶋さんへの強い思い入れが伝わり、ただの試合を超えた深い意味を持つことが分かります。長嶋さんの存在は、多くの選手やファンにとって特別なものであり、彼がプロ野球界にもたらした影響は計り知れません。
キーワード解説

  • 引退試合とは?:選手が現役を引退する際に行う試合のことで、ファンや仲間に感謝の意を示す重要な機会です。
  • バッテリーとは?:野球において、投手と捕手のことを指し、連携が鍵となる役割です。
  • セレモニーとは?:記念行事や式典を指し、特別な出来事や人物を祝う際に行われます。

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