しかし、阪神は六回に森下翔太外野手が逆転の９号３ランを放ち、その後の７回には近本光司外野手が通算１０００安打達成の適時二塁打で追加点を挙げるなど、一気に試合の流れを変えた
試合の序盤と宮城のピッチングスタイル
試合は初回から宮城のペースで進んでいた阪神は５回までに１安打も得られず、宮城はリズムよく阪神打者を打ち取っていた
しかし、宮城が投じた球数は73球で、通常であればこの大事な場面であまり感じない数字であったため、阪神の打線に潜む攻略の糸口を示す要素があった
打者の粘り強さが光る
実は、阪神打者はこの試合で27本のファウルを打ち、宮城の制球を徐々に狂わせていたのだ特に初回や四回に見逃し三振に倒れた森下は、12球も粘り、その後の打席でも空振りすることなくファウルを多く繰り出していた
こうした選手たちの特徴は、「攻めのファウル」に寄与し、試合全体の流れを変える要因となった
逆転劇と勝利の要因
そして、六回に代打・豊田が初めて出塁した後、森下はその後の成果を受け、見事に逆転3ランを放ったこの場面は、彼が過去の打席での経験を活かし、球の見極めを行ったからこそ実現した
近本も続いて適時二塁打を放ち、流れが阪神に向いたことを証明した
監督のコメントと今後の展望
試合後、藤川監督は「我慢強くチャンスをうかがう展開だった」と振り返り、投手戦からの逆転勝利に手応えを感じていた阪神は、攻めの姿勢を忘れず、今後もさらなる勝利を目指していくことが期待される
今回の阪神とオリックスの試合は、宮城投手に対して選手たちがいかに工夫を凝らしたかを見せつけるものとなりました。森下選手と近本選手の活躍は、単なる結果ではなく、過程が非常に重要であることを再認識させてくれました。また、粘り強い姿勢が勝利につながったことには、多くの教訓がありそうです。
キーワード解説
- 逆転3ランとは？：試合の状況が不利な中で、一発で逆転できる3点をもたらすホームランのことを指します。
- 通算1000安打とは？：選手がプロ入りしてから、これまでに打った安打の合計が1000本に達したことを意味します。
- 攻めのファウルとは？：積極的にボールにアプローチし、ファウルを打つことによって相手ピッチャーにプレッシャーをかける戦略のことです。
