阪神・デュプランティエ、ピッチングフォームの進化と奪三振力の要因

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北の大地で見せた怪腕の快投はファンを魅了した

6月5日、阪神のジョン・デュプランティエ投手がエスコンフィールドで行われた日本ハム戦に先発し、圧巻のパフォーマンスを披露した

この試合は、デュプランティエにとって今季7度目の先発登板で、初回にピンチを迎えたが、冷静な投球で切り抜けた

初回に1死一、二塁の場面で、4番バッターの郡司裕也を153キロの4シームで見逃し三振にし、続いて浅間大基も同じく153キロの直球で三振を奪った

この瞬間から試合の流れは明らかにデュプランティエのものとなった

5回には相手8番の五十幡亮汰を空振り三振にし、その後もフランミル・レイエスまで衝撃の5者連続三振を達成するなど、彼のピッチングは観る者を圧倒した

最終的には6回2/3を投げ、被安打2、無失点に抑え、さらに12奪三振を記録した

この試合の解説を務めた元阪神監督の岡田彰布氏は、「長い腕が遅れて出てくる」という点に注目し、デュプランティエのナックルカーブの威力を称賛

他にも直球が腕の遅れにより伸びがあることが打者を苦しめていると解説した

しかし、デュプランティエには開幕前に不安な点がいくつかあった

特にMLB時代の与四球率4.71は彼の制球力に対する疑問を際立たせていた

だが、今季は環境が変わったことも影響し、この課題を克服している様子が見受けられる

現時点では与四球率が1.74%と安定しており、奪三振と与四球の比率を表す「K-BB%」も29.1%という顕著な数値を示している

被打率も.179と低く、元々異彩を放っていた奪三振力にさらに磨きがかかっている

デュプランティエはこれまでの8登板で奪三振率11.96を記録し、ファンや専門家から支持される存在へと成長している

日本ハム戦後にはSNS上で「阪神がまた助っ人をMLB級に魔改造した」と称賛の声が上がり、その圧倒的なパフォーマンスに驚きの声が寄せられている

現在のデュプランティエは防御率1.54、WHIP0.84という高い数字を残しており、まさに今がピークとも言える

彼の成長と今後の活躍が期待される

デュプランティエの急成長は専門家からも評価されており、特に彼のピッチングフォームの改善が鍵として注目されています。元プロの岡田監督が称賛するように、技術の向上が数字に表れている点は非常に興味深いです。今後、彼がどのような成績を残すのか期待が高まります。
キーワード解説

  • 奪三振(だつさんしん)とは?:投手が打者に対して三振を奪うことを指します。効果的なピッチング技術の指標の一つであり、投手の技術力を示します。
  • 与四球(よしきゅう)とは?:投手が打者に対してルールに基づくボールを4つ投げてしまい、打者が一塁に進むことを意味します。制球力が問われる指標の一つです。
  • K-BB%(ケイ・ビー・ビーぱーせんと)とは?:奪三振率(K)と与四球率(BB)を用いて計算される指標で、投手がどれだけ効率よく三振を奪い、四球を出しているかを示します。
  • WHIP(ウィップ)とは?:1イニングあたりに許した安打と四球の合計数を示す指標で、投手の支配力を測るのに役立ちます。

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