各チームで主力選手の不調や故障など、さまざまなアクシデントが発生しているが、これらの状況はファームで過ごしている選手にとっては大きなチャンスとなる
特に、前年から一軍出場がない選手にとっては、是が非でも一軍昇格を勝ち取りたい局面だ
ここでは、前年から一軍登板がないセントラル・リーグの選手に焦点を当てて分析する
鈴木勇斗(阪神タイガース)
・投打:左投左打・身長/体重:174cm/86kg・生年月日:2000年3月17日・経歴:鹿屋中央高 - 創価大・ドラフト:2021年ドラフト2位 鈴木勇斗は、2021年のドラフトで2位指名を受けた阪神タイガースの選手であるが、未だ一軍での登板経験がない昨季はプロ4年目を迎え、育成選手として再スタートを切ることとなった
彼は創価大学からチームに加入したが、ルーキーイヤーは二軍で13試合登板し、防御率は8.06と低迷した
特に、25回2/3を投げた際には26四死球を記録し、制球力に大きな課題が現れた
さらに、2023年には二軍で21試合に登板し、5勝2敗、防御率3.69と改善の兆しを見せたものの、プロ3年目の昨季は16試合の登板で防御率4.62と再び振るわなかった
前期には体調を崩し、一軍デビューを果たすことなくシーズンを終え、オフには育成契約を結んだ
今年は未だファームでの登板がない状況ではあるが、まずはコンディションを整え、支配下選手としての復帰を目指す必死のアピールが期待される
鈴木勇斗選手のこれまでのキャリアは波乱に満ちたものであり、未だ一軍登板を果たせていない現状が心配されます。しかし、彼の育成契約は、プロ野球においてまだ大きな可能性を秘めた選手であることを示しています。今後の活躍に期待が寄せられています。
キーワード解説
- 育成選手とは?プロ野球チームが将来性を期待して選手を育成するために契約する選手のことです。
- 制球力とは?投手がボールを投げる際に、狙った場所に正確に投げる能力を指します。
- 防御率とは?投手が投げたイニングに対して、与えた自責点の平均を示す指標です。

