西武・平良投手、最優秀中継ぎからセーブ王への道

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
西武ライオンズの平良海馬投手が、8日の試合が佳境に達する中、リーグトップである13セーブを記録した

平良選手は2022年シーズンに最優秀中継ぎ投手のタイトルを受賞しており、2023年には先発投手としても二桁勝利を達成した実績を持つ

そのため、今季も抑えとして好成績を残していることは、ファンや専門家の間で注目を集めている

平良投手がこれまでに記録してきた各種投球指標からは、彼の多才さが伺える

特に、通算413.2イニングで448個の三振を奪っている奪三振率は、9.75という高数値を誇っている

2020年から2022年の3シーズンの間、主に中継ぎとして登板した際、奪三振率は全て10.00を超え、2022年には特に11.71という圧倒的な成績を収めた

2023年には先発投手として11勝を挙げたが、その際は若干奪三振率が低下

しかし、今季の奪三振率は9.18と、先発投手としての高い水準を維持している

一般的に、リリーフ投手は短いイニングに集中できるため、高い奪三振率を記録しやすいが、平良投手は先発としてもその能力を示した

2024年には奪三振率が7.95と控えめになったものの、2025年には再び9.74に改善

その月間奪三振率も4月の7.71から5月には10.29に向上し、今後のさらなる成長に期待が膨らんでいる

高い奪三振率と安定した制球力

平良投手は奪三振率に加え、通算与四球率は3.68と安定した制球力を兼ね備えている

1軍定着初期の2020年と2021年は与四球率が4点台とやや高かったが、2022年には2.81と良好な数値を記録

先発としても安定した制球力を保っており、これは彼の多才ぶりを示す要因の一つである

再びリリーフとしての役割を担っている2025年には、与四球率も3.98と安定した数字

奪三振を与四球で割って求める、制球力を示す指標「K/BB」においても、平良投手は非常に優れた数値を残している

特に2022年には奪三振率が11.71でありながら、与四球率が2.81としてK/BBは4.17に達した

このような指標から、平良投手は安定した投球内容を維持していることが見て取れる

被打率もキャリア初期は1割台と低かったが、最近は2割台に悪化しているものの、被BABIPのデータからはさらなる分析の余地がある

平良海馬投手の活躍は、非常に多才な選手であることを示しています。リリーフから先発に転向し、さらに抑えとして成果を上げることは容易ではありませんが、彼はそれを実現しています。これからの試合での彼の成績が、どのように推移するのかとても楽しみです。
キーワード解説

  • セーブとは?: セーブは、野球においてクローザー(抑え投手)が試合の終盤に登板し、勝利を守るための投球を成功させた回数を示します。
  • 奪三振率とは?: 奪三振率は、投手が投球したイニングに対して何個の三振を奪ったのかを示す指標で、高い数値はその投手の能力を示します。
  • 与四球率とは?: 与四球率は、ピッチャーが1イニングあたりに与えた四球の数を示す指標で、制球力の目安となります。
  • K/BBとは?: K/BBは、奪三振数を与四球数で割ったもので、投手の制球力と三振能力のバランスを示します。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。