中日・祖父江大輔投手、プロ通算500試合登板達成!その軌跡を振り返る

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◇11日 交流戦 楽天5―8中日(楽天モバイルパーク宮城) 中日ドラゴンズの祖父江大輔投手(37)が、11日の楽天戦においてプロ通算500試合登板を達成した

この試合では4番手としてマウンドに上がり、3安打を許したが、1イニングを1失点で切り抜けた

球団の生え抜き選手として500試合登板に到達した選手は、星野仙一氏や鈴木孝政氏、山本昌氏、岩瀬仁紀氏に続く5人目である

祖父江選手は、ルーキーイヤーからロングリリーフとしての役割を果たし、12年目でこの大台に到達した

彼は本紙に独占手記を寄せ、これまでの投手人生を振り返った

「26歳でプロ野球の世界に入りました

救援投手として12年、入団当初の自分に言ってあげたいのは『いまだに緊張するぞ』ということです

背番号33をつけているが、33歳まで続けられればいいなと思っていました

常に自信がなく、143試合戦う中で、毎試合がトーナメントのように思えています」と語る

野球を始めたのは小学4年生の頃

中学ではシニアチームに参加したが、体が小さく、硬式ボールも投げられないため、すぐに辞めてしまった

その後、愛知高校を目指して父親と共に特訓し、その努力が今も彼の土台を支えていると振り返った

高校時代は主に内野手としてプレーしていたが、投手になりたいという願望を抱き続けた

愛大入学前のキャンプで自己アピールし、ブルペンで140キロを記録したことがプロ入りのきっかけとなった

「トヨタ自動車に入ってからは人との出会いが大切でした

プロを夢見て頑張る中で、チームを考えることの重要さを教えてくれたのが、佐竹功年氏でした

大卒でプロ入りしていたら、短期間でクビになっていたかもしれません」と語る

これまでの12年間、ビハインドの展開での登板が多く、常に危機感と隣り合わせの中で戦ってきた

祖父江選手が唯一「やった!」と喜びを感じたのは、2020年11月5日のDeNA戦でのセーブ登板だった

「中継ぎは抑えるのが当たり前と思われているため、若い選手たちの雰囲気作りを大切にしています」と話す

今後の展望については、「未来予想図はありません

もし野球を続けるならリリーフがいいです」と心境を語った

この記事を通じて、祖父江大輔投手の努力と成長を感じることができます。彼の通算500試合登板は、長年の積み重ねによる成果であり、同時に多くの選手が経験する苦労をも物語っています。特に、若い選手たちに対する思いやりや、チームの雰囲気づくりに気を使う姿勢からは、先輩選手としての責任感も伺えます。
キーワード解説

  • 通算500試合登板とは?:プロ野球選手が公式戦で登板した試合数の累計を指します。通算500試合を達成する選手は非常に少なく、長いキャリアと安定した成績が求められます。
  • 救援投手とは?:試合中に先発投手が降板した後に登板し、イニングを引き継ぐ役割を持つ投手のことです。チームの勝利を守る重要な役割を果たします。
  • ビハインドとは?:試合が進む中で自チームが相手チームに対して得点差で劣っている状態を指します。特に厳しい状況で投げることが多く、精神的なプレッシャーが大きいです。

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