プロ野球界のレジェンド、有藤通世さんの進化の軌跡

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プロ野球のレジェンド、有藤通世さんが自身の現役時代やその後の活動について語るインタビュー特集「名球会よもやま話」の第50回が公開された

今回のインタビューでは、彼がパ・リーグの大学出身選手として初の通算2000安打を達成した経歴や、球団記録となる348本塁打の偉業について振り返る

プロ入り前の不安と決意

有藤さんは「大学からすぐにプロに行く気はなかった」と語り、自身の実力に対する不安やプロ野球界の厳しさを感じていたことを明かした

特に、高知出身の選手がプロで成功しないことを多く見てきたため、自分もその運命を辿ることを恐れていたという

しかし、自身の母親を支える必要があったため、社会人野球への進路も考えながら、東京オリオンズ(現在のロッテ)にドラフトにかかることとなった

背番号8の重み

契約の際、永田雅一オーナーから「うちで『8』は大事な番号だから」と背番号の重要性について教えられた有藤さんは、その番号を意識してプレーすることを心掛けた

特に、オーナーから母親の名前が含まれていることを指摘され、より一層の責任感を感じたことが印象に残っている

偉大な先輩からの影響

有藤さんは、自身の打撃スタイルを確立するきっかけとして、榎本喜八さんの打撃を目の当たりにした経験を挙げている

「榎本さんは異次元のバッティングをしていた」と対抗心を抱くようになり、彼のような選手になるために努力を重ねたことが、レジェンドとしての道を開く一因となった

未来への目標
インタビューを通じて、有藤さんはプロ野球選手としての目標が打撃や走塁だけではなく、より深いものだったことを強調している

具体的には、母親への感謝や家族を支えることが彼の心の支えであった

そして、より多くの若手選手に自らの経験を伝え、次世代に繋げていくことが今の目標でもある

今後も、彼の言葉からはプロ野球界の厳しさや選手としての心構え、家族への愛が伝わってくるだろう

有藤通世さんのインタビューでは、彼のプロとしての不安や母親への思いが強く感じられた。選手としてだけでなく人間としての成長を意識していた点が印象的で、彼の姿勢は今の若手選手にも大いに参考になるだろう。
キーワード解説

  • 通算2000安打とは?プロ野球選手が生涯で達成すべきとされる2000本の安打数を指す。これを達成した選手は、特に優れた打撃力を持つと称される。
  • ドラフトとは?プロスポーツチームが選手を獲得するための制度で、大学や社会人野球からの有望選手を指名する。
  • 背番号とは?選手を識別するためにユニフォームに付けられる番号のことで、特に意味のある番号を背負うことは選手にとって特別な意味を持つ。

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