オリックス・田嶋が新兵器ナックルで中日打線を制圧

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◇交流戦 オリックス6ー1中日(2025年6月19日 バンテリンD) オリックスの田嶋は、先発として中日打線を“魔球”で圧倒した

初回2死の場面で、打者岡林に対する2球目に、ほぼ無回転で外角に沈む103キロのナックルを投げ込み、空振りを奪った

このナックルボールは、通常のフォーシームやスライダーとは異なり、回転が非常に少なく、相手バッターがボールの落ち方を読みにくくさせる特殊な投球技術である

4回には打者佐藤を96キロのナックルで中飛に仕留めるなど、田嶋は緩急自在の投球を披露し、6回1失点という好成績を残した

これで田嶋は今季4勝目を記録

「あれは、この前の試合ぐらいから使い始めて、今のところそんなに悪くない

若月さんがしっかり組み立ててくれているので、僕はそのミットを信じて投げているだけ」と語った

田嶋は150キロ前後の真っすぐを軸に、迫力ある投球が持ち味の左腕である

しかし、今回の登板では“新兵器”であるナックルに加え、90キロ台のカーブや80キロ台のチェンジアップなど、100キロ未満の遅球も巧みに駆使した

このように、8年目にしてさらなる進化を見せた28歳の左腕は「しっかり、いろんな球でゾーンで勝負できているんで、いいんじゃないかな」と自信を見せた

田嶋は中日戦では過去2戦2敗と苦手としていたが、打線の援護もあり、危なげなく6回まで投げ切った

加えて、14日には待望の第1子が誕生したことを公表し、「子供に誇れるような父親になれるように頑張りたい」と新たな決意を語った

チームも3カード連続の勝ち越しを果たし、交流戦は9勝6敗の貯金3となり、勝率5割以上が確定

残り3試合も全勝を目指す

オリックス・田嶋投手の新たな試みであるナックルボールは、今後の投球スタイルに大きな影響を与えるかもしれません。彼の進化が、チームの成績向上にもつながることが期待されます。
キーワード解説

  • ナックルボールとは?:回転がほとんどなく、打者にとっては落ち方を予測しにくい特殊な投球技術です。

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