早稲田大学出身で内野手として名を馳せた三原修（脩）氏を皮切りに、藤田元司、堀内恒夫選手らが「２１」という背番号を背負って新人王を獲得したことが指摘される
この背番号は、特に左腕エースに強い意味が込められている
高橋一三の軌跡
高橋氏は1965年にプロ入り当初は背番号「46」をつけていたが、1967年から「21」に変更され、この番号は直ちにエースナンバーとして通った
1970年代には特に圧倒的な活躍を見せ、1969年には22勝5敗を記録し、最多勝、最高勝率、沢村賞を獲得した
沢村賞とは、プロ野球における投手の最高の栄誉を意味する賞だ
劇的な勝利の瞬間
高橋氏の名を世に知らしめたのは、1973年10月22日に行われた阪神タイガースとの最終戦での完封勝利であるこの試合は、勝者が優勝するという重要な一戦であり、結果として9-0で勝利を収め、同時に「V9」の達成に立ち会った
この試合を含め、シーズン中に高橋選手は今季4度、日本シリーズ4度、計8度の胴上げ投手となる日本記録を樹立した
左腕エースの意義
高橋氏が「左のエース」と評価される背景には、同じくエースとして活躍した堀内選手との相乗効果があった堀内選手が右腕とされ、高橋選手が左腕という対比で認識され、V9時代の象徴的な存在となったのである
未来のエースへ向けて
現在のプロ野球界においても、背番号「21」を求める若手選手が多く、その中には井上温大選手のように「憧れ」として視線を向ける者も少なくない高橋一三氏の功績は、今なお新しい世代の選手たちに勇気と希望を与え続けている
高橋一三氏の名投手としての業績は、ただの記録だけでなく、彼の存在がどのようにプロ野球界に影響を与え続けているかを考えると、非常に価値のあるものです。特に、後輩選手たちがその背番号を目指すことからも、高橋氏の存在が深く浸透していることが分かります。
キーワード解説
- 沢村賞とは？一般的にプロ野球投手に与えられる最高峰の賞で、特に優れた成績を残した選手に授与されます。
- エースとは？チームの中でも特に信頼されている投手のことで、通常は毎週の先発で登板し、勝利を引き寄せる役割があります。
- 完封勝利とは？試合中に相手チームに一度も得点を許さずに勝利することで、投手の圧倒的な力を示す重要な指標です。
