日本ハム・北山亘基、ノーヒットノーラン目前の圧巻ピッチング
2025年6月20日、日本ハムの投手、北山亘基が東京ドームでの巨人戦において、ノーヒットノーランを達成する寸前まで迫る見事な投球を見せた北山は、この試合で最速155キロの直球を中心に、落差のあるフォークやカットボール、チェンジアップを駆使して巨人打線を封じ込めた
試合開始から6回まで、北山は一人の打者にもヒットを許さない「完全試合ペース」で進行
一方で、打者がヒットを打つのを許さない状態のことを「完全試合」と呼ぶ
7回には、泉口友汰にフルカウントから四球を与え、完全試合の記録が途切れたが、その後もヒットを許さず、試合は続いた
9回表、一死後に打席に立ったのは大城卓三
北山は2ストライクと追い込み、4球目の139キロのフォークを投げたところ、大城がこれをライトスタンドに運び、ノーヒットノーランは惜しくも逃した
しかし、北山は9回を122球で投げ切り、1安打5奪三振1失点と素晴らしい成績を収めた
これにより、今季の完投勝利数は5となり、防御率は1.15とリーグトップに立った
試合後のヒーローインタビューでは、「ファンの皆さんの声援が届いていた」と語りながらも、「大城選手に良いバッティングをされて、凄く悔しい」とその心情を率直に話し、観客に感謝の意を示した
また、「達成できなかったということはまだまだ勝負弱かった」という言葉からも、向上心が伺える
さらに、巨人OBの中畑清氏もヒーローインタビューを見てその人柄に感心し、「なんていい子なんだ!人間性が溢れている」と称賛の言葉を寄せた
北山は昨シーズン、ドラフト8位で入団し、今年で4年目となる
開幕ローテーション入りを果たした彼は、安定した投球で8試合のクオリティスタートを達成し、3回の完投も挙げている
これからも北山の成長と更なる活躍が期待される
若き右腕の挑戦から目が離せない
北山亘基選手の素晴らしいピッチングは、彼の努力と才能が詰まった結果と言えるでしょう。ノーヒットノーランには届かなかったものの、そのパフォーマンスには多くのファンが感動したはずです。試合後の誠実な発言からも彼の性格の良さが伺え、これからの彼の成長がますます楽しみです。
キーワード解説
- ノーヒットノーランとは?野球におけるノーヒットノーランは、投手が試合中に相手チームに一度もヒットを許さないことを指します。
- クオリティスタートとは?特定の条件を満たした投手のパフォーマンスを示し、先発投手が6イニング以上を投げて、自責点が3以下であることが求められます。
- 防御率とは?投手がそれだけイニングを投げた際に許した自責点を表す指標で、数値が低いほど優れた投手とされます。

