村上は8回を投げ、5安打1失点と素晴らしい内容だったが、味方打線の援護が仇となり、勝敗はつかなかった
村上は、この試合を含め、23年途中から8戦連続で勝利から遠ざかっている
村上は試合後、「相手もいい投手なので点はなかなか入らないと思いながら、何とか粘ろうと思っていました
立ち上がりが課題かなと思っていたのですが、粘れなかった」と悔しさを滲ませた
特に初回には、連打と四球で1死満塁のピンチを招き、栗原選手の遊ゴロの間に先制点を献上してしまったが、2回には無死二塁の場面で中堅・近本選手の好守で併殺を奪い、立ち直りを見せた
その後も村上は試練が続いた
4回には再び2死二塁とされ、迎えたのは前の打席で二塁打を打たれた牧原大選手
フルカウントから投じた6球目、高めの直球で空振り三振を奪い、さらなるピンチを凌いだ
7回の2死三塁でも、村上は集中を切らさずに打者を抑え、123球の熱投を終えて救援陣に後を託した
この試合は、村上にとって5年目のソフトバンク戦初登板だった
先発ローテーションの調整で、パ・リーグトップタイの6勝を誇るモイネロ投手との投げ合いが実現した
両炎の投手はともに走者を出しながらも、決定打は許さず、粘り強い投球を続けた村上は「お互い球数をいきながら、工夫しながら」という戦いを振り返り、「楽しく投げることができた」とも語った
8勝目を逃した村上だが、先発投手としての役割を十分に果たした
今季の交流戦3試合で22イニングを投げ、4失点、防御率1.64と素晴らしい成績を記録
しかし、勝利をつかめないのは打線との巡り合わせもある
来季には、パ・リーグ相手に勝利の2文字をつかみ取りたいところだ
村上選手の投球内容は素晴らしかったが、打線の援護が得られず、勝てなかったのは残念です。交流戦では特に打撃の弱さが目立つ阪神ですが、最終的には来季に期待したいですね。
キーワード解説
- 交流戦とは? プロ野球において、各リーグのチームが総当たりで対戦する特別なリーグ戦。
- 防御率とは? 投手が与えた自責点に基づいて、1イニングあたりの得点を算出した数値で、投手の実力を示す指標。

