先発投手の上沢は初回に3失点を喫し、新たにマウンドに立つことの難しさを実感しました
これに対し、打線は相手投手の大竹の前に沈黙し、6回に降板するまで柳町による1安打が唯一の得点といった厳しい展開でした
ソフトバンクは今季4度目の零封負けを記録しましたが、小久保監督は「明日の試合ではしっかりと勝ち越しを狙いたい」と冷静に前を見据えていました
試合の中で唯一の明るいニュースは、育成ドラフト6位の川口冬弥選手(25)の一軍デビューでした
彼は20日に支配下登録され、6回からマウンドに上がり、持ち味の落差の大きいフォークボールで2者連続三振を奪い、1回を無失点で切り抜けました
川口選手は関西出身で、かつては阪神ファンだったこともあり、「ベンチからの周東選手の声もはっきり聞こえた」と話し、緊張感の中でも冷静に投げることができたと振り返りました
この試合では育成時代の番号「132」のユニフォームで登板しましたが、小久保監督は、「あの大声援の中でストライクを先行して投げることができたのは素晴らしい
その中で無失点に抑えたのは立派な成績だ」と評価しました
川口選手は東海大学菅生や城西国際大学では十分な活躍ができず、社会人野球や独立リーグを経て、プロとしての第一歩を踏み出しました
「日本シリーズで三振を取って無失点に抑える」ことを次の目標に掲げ、さらなる成長を目指しています
今回の試合ではソフトバンクが敗北を喫しましたが、その裏で川口冬弥選手の活躍がありました。彼の一軍デビューはチームにとって明るい光となり、将来への期待を膨らませるものです。厳しい試合の中で彼がどのように成長していくのか、今後が楽しみです。
キーワード解説
- 一軍登板とは?: プロ野球において、選手がチームの公式戦でプレーすることを指します。特に若手選手にとっての重要なステップであり、彼らのキャリアに大きな影響を与えることがあります。
- フォークボールとは?: 投球時にボールを指先で引っかけて投げる変化球の一種で、落差が大きいのが特徴です。打者にとっては見極めが難しく、三振を奪う効果が高い球種とされています。
- 支配下登録とは?: プロ野球選手が正式にチームの一員として登録されることを意味します。育成選手から支配下選手に昇格することは、選手にとって大きな成果です。
- 零封負けとは?: 試合で相手に得点を許さず、自チームも得点できなくて負けることを指します。特に打線が機能しなかったことを示す結果となります。

