埼玉西武ライオンズジュニアが重視する“非認知能力”「優勝よりもその先が大事」

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プロ野球の各球団による小学生選抜チームが優勝を争う「NPBジュニアトーナメント」が、今年も12月26日から29日まで開催される

21回目を迎える本大会には、各球団が選考を重ねて選び出した最終メンバー16人が出場予定である

埼玉西武ライオンズジュニアは、星野智樹監督が8年連続で指導を行い、白崎浩之氏が昨年からジュニアチームの代表を務めている

この度、チームの方針や求められる選手像について、両名と長年ライオンズジュニアに関与してきた田中宏征氏に話を伺った

ライオンズジュニアでは、動画提出による第1次選考に毎年約600人が応募し、その中から選ばれた約100〜120人がベルーナドームにて実技を通じた第2次選考会に参加する

この実技では走力やキャッチボール、バッティング、ピッチングなどが評価され、最終選考会に進めるのは約40人で、そこから本戦に出場できるのはわずか16人という厳しい選考である

選手が決まった後は、約4か月間の練習を通じてチームを強化し、年末の大舞台を目指す

昨年からライオンズジュニアはそのチーム方針を見直し、過去の優勝を目指すだけではなく、選手の人生において必要な力を野球を通じて身につけることを重視している

田中氏は「非認知能力」を強調し、成功を測る数値ではなく、内面的な力を育むことの重要性を語った

具体的には、粘り強さや好奇心、そして失敗から学ぶ力やコミュニケーションスキルを挙げ、これらの能力は中学高校を経て社会人になっても必要であると説明した

選考では、特に評価される子どもの特徴についても言及され、星野監督は「速いボールを投げたり、強いスイングができたりする特長がある子は有利だが、一方で、野球に向き合う姿勢や一生懸命さも重視している」と述べた

評価の一環として、前回の最終選考会では、子どもに友達の特長を語らせる面接を行い、その言葉の選び方や伝え方、姿勢を見極めた

今回の記事で紹介された埼玉西武ライオンズジュニアの新しい方針は、とても意義深いものです。単に優勝を目指すのではなく、選手たちが成長する中で必要な能力を育成する姿勢は、未来の社会にとっても重要です。非認知能力を重視する考え方は、野球だけでなく、あらゆる分野で役立つスキルを育むことに貢献するでしょう。
キーワード解説

  • 非認知能力とは?内面的な力を意味し、数値化できない特性、たとえば、粘り強さ、好奇心、失敗から学ぶ力などが含まれます。
  • NPBとは?日本のプロ野球を統括する団体で、プロ野球選手の育成やリーグ運営を行っています。

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