巨人、交流戦での苦戦を乗り越え次への期待を見せる

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(日本生命セ・パ交流戦、ロッテ-巨人、3回戦、24日、ZOZOマリン)セ・リーグ連覇、日本一を目指す巨人にとって、この交流戦は厳しい3週間となった

2023年は優勝したDeNAと同じ11勝7敗という成績で、昨季も8勝9敗1分けで7位に終わった交流戦だが、今季は勝ち越しが2カードのみという厳しい状況で、試合前の時点で6勝1分10敗の成績だった

交流戦の約1カ月前である5月6日の阪神戦(東京ドーム)では、主砲の岡本が一塁で走者と交錯し、左肘の靱帯(じんたい)を損傷

そのため長期離脱を余儀なくされた

4番不在のまま交流戦を迎えた巨人にとって、パ・リーグの好投手たちに対抗するためには岡本の穴を埋めるのは難しかった

さらに、新外国人のキャベッジも打撃不振に陥り、交流戦期間中は打順を下げられる場面が多かった

阿部慎之助監督は「みんな得点圏打率が良いわけではない中でも、良い選手を中軸に置いているけど、なかなかうまくいかない」と試行錯誤の中での苦しい戦いを吐露していた

しかし、その中でも希望の光が見え始めた

打撃不振で2軍で調整していた坂本選手が10日に1軍に復帰し、この日の交流戦最終戦でも第1打席で今季1号ホームランを放った

攻守で存在感を示す坂本に加えて、泉口や増田陸といった若手選手も成長の跡を見せ、チームとしての前進を感じさせた

二回には丸の適時打などで2点を追加し、27日からのリーグ戦再開に向けて弾みをつけたいところだ

巨人の交流戦での厳しい戦いは、主力選手の怪我や新外国人選手の不振によるものだった。しかし、坂本選手の復帰や若手選手の成長が見られ、次の試合への明るい展望が感じられる。これからの試合でその成長がどのように影響を与えるのかが期待される。
キーワード解説

  • 靱帯とは?関節を支える重要な組織で、けがをすると動きが制限されることがある。
  • 得点圏打率とは?選手が得点につながる場面でどれだけヒットを打ったかを示す指標。

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