この日の試合では、若手投手の西舘勇陽(にしだて・ゆうよう、23)が先発としてマウンドに上がったが、3点のリードを守ることができず、4回2/3を投げて9安打6失点(自責点は5)で今季初黒星を喫した
巨人は、坂本勇人(さかもと・はやと)の今季1号ソロホームランで先制し、2回には丸佳浩(まる・よしひろ)の適時打で2点を追加、リードを3点にする好スタートを切った
しかし、この利点を活かせず、交流戦2戦2勝の西舘投手は次第にロッテ打線に流れを持っていかれた
2回に1点、3回には3連打を浴びて同点に追いつかれると、5回には2死から3点を失い降板することとなった
打線では坂本が初回のホームランに続いて、第3打席で二塁打を放ち、西武の栗山巧(くりやま・たくみ)選手が保持する交流戦最多安打記録に並ぶ活躍を見せた
しかし得点には結びつかなかった
6回には1死満塁のチャンスを迎えるも、9番の岡田が空振り三振に倒れ、丸が2本目の適時打を放ったが、坂本が再び空振り三振に終わり、1得点に終わった
また、9回には坂本が3安打目を放つなどして再度チャンスを作るが、得点を奪えず
結局は12安打を放ちながらロッテに打ち負け、巨人は交流戦を18試合中で一桁勝利のうち8度目となる成績で終了した
2017年と同じ6勝12敗の成績に並ぶ結果となり、再び借金生活に突入した
西舘投手は試合後、「序盤に点を取ってもらったのですが、リードを守り切れず申し訳ないです」と悔しさを口にした
丸選手は、「浮いてきた球を逃さず打つことができました」と自己の打席について述べた
今回の巨人の試合は、押し切れるはずだった試合を自らのミスで落としてしまったといえるでしょう。先発の西舘投手が良いスタートを切りながらも、リードを守れなかったのは非常に悔やまれます。また、打線も多くのチャンスを得ながらそれを活かせなかった点は、次に向けた大きな課題として残ります。
キーワード解説
- 交流戦とは?プロ野球のシーズン中に行われるリーグ間の対戦であり、各チームが異なるリーグのチームと対戦する特別なトーナメントです。
- 自責点とは?投手が自分の投球により相手に得点を許した回数を指し、特に投手の成績を評価する重要な指標です。
- マルチ安打とは?1試合の中で異なる二つ以上の安打を放つことを指し、選手の活躍を示す重要な要素となります。

