これまでファームで先発ローテーションを守り、5連勝という優れた成績を残していた板東選手ですが、この日は思わぬ逆境に直面しました
ピッチングの内容
板東選手はこの試合で5回4失点の成績を残しました特に、4回にオリックスの池田陵真外野手(29)に膝元に投じた138キロのツーシームが、逆転3ランホームランを浴びる要因となりました
この失点について、「ボール球だと思うんですが、内側に入ったことで打たれた」と悔やんでいます
投球スタイルと課題
板東選手のスタイルは、多くの変化を持つ「動くストレート」と呼ばれる球種を中心に構成されていますツーシームやカットボールを使い、左右のコースを巧みに突くことで、バッターの芯を外すことを目的としています
この日の最速は140キロでしたが、ストレートの使用頻度は少なく、むしろ動く球で打者を翻弄するシーンが見受けられました
この試合では、3回まで1安打の好投を見せたものの、4回以降は不運なプレーや制球の乱れが影響し、得点を許しました
松山2軍監督も、板東選手の投球に対し「ええところと悪いところの両面が出た」と指摘し、今後の制球力向上を求めています
今後の展望
板東選手は1軍の先発ローテーションのスポットを狙っています先発候補としては、東浜巨や大津亮介、松本晴、前田悠伍など、多数の競争相手がいます
また、前日28日の試合で先発した又吉克樹投手も注目を浴びており、「いいお手本を見せてもらった」と板東選手も意欲を燃やしています
彼は、1軍昇格のチャンスを狙い、鍛錬を続ける決意を固めています
「チャンスをモノにできるように、頑張ります」と板東選手は語り、今後の活躍が期待されます
この試合での板東投手のパフォーマンスは、課題が浮き彫りになった一戦でした。彼は実力を示しつつも、失投から逆転を許したことで、今後の改善が必要です。特に制球力の向上が期待され、1軍昇格を目指す上での貴重な経験となったでしょう。
キーワード解説
- ツーシームとは?:ツーシームは、ボールが投げられた後、横に動くことが特徴のストレートの一種です。打者が芯でボールを捉えにくくする効果があります。
- カットボールとは?:カットボールは、投げた球がバッターに向かって少し曲がる変化球です。打者のバットの芯を外し、ヒットを打たれにくくする目的があります。
- 制球力とは?:制球力は、投手がボールを正確に投げる能力のことを指します。制球が良いと、狙った場所にボールを投げることができ、得点を防げます。

