彼は花巻東高で高校通算140本塁打を記録し、ドラフトを経ずに渡米した
この1年の成績は打率.269、7本塁打、41打点とまずまずの結果であるが、本人は納得していない
メジャーを目指す彼の持つ強みと弱みについて、筑波大学の川村卓教授が解説している
強み:安定した始動と柔軟性
川村教授は、佐々木選手のスタイルを「肉体に柔軟性がある体型の打者」と評価し、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手に似た左の長距離砲であることを指摘する具体的には、彼の始動時には左足にしっかりと体重が乗り、頭の位置がブレないことで体勢が崩れにくいと紹介している
弱み:フォームの修正点
ただし、佐々木選手のフォームには修正が必要な点もある川村教授は、腰と肩が同時に回転することで、下半身のエネルギーが上半身に伝わりにくいと説明する
効率的なスイングを確保するためには、腰が先行し、上半身のひねりが生まれる必要があり、その上でグリップを適切に使うことが理想だ
現在のフォームが生む課題
さらに、グリップが先行すると運動にムダが生じ、打球の飛距離と方向性に悪影響を及ぼすことが明らかになった川村教授は、印象的な「腹切りスイング」と呼ばれるスタイルを指摘し、これを改善する必要性があると強調している
将来の展望
「メジャーで長距離打者が活躍し始めるのは、早くて25歳くらいから」と語る川村教授多くの選手がその前にマイナーで経験を積むため、佐々木選手にも長期的な視点が求められる
肩と腰の動きの課題を克服すれば、メジャーで年間20本塁打を打つ素質は十分にあると期待される
佐々木選手はまだ大学1年生
今後の成長を見据えた貴重な時間を持っており、メジャーでの活躍に向けての努力が続くことが期待される
佐々木麟太郎選手のフォームには強みと弱みがあり、特に肘や腰の動きに課題が見受けられます。しかし、彼はまだ大学1年生であり、成長する時間に恵まれています。今後の改善と努力によって、メジャーリーグでの成功が期待されます。
キーワード解説
- メジャーリーグとは?アメリカのプロ野球リーグで、世界最高峰とされる。多くの選手が夢見る場所である。
- 長距離打者とは?打球を遠くに飛ばす能力が高い打者のことで、ホームランを多く打つ選手を指す。
- フォームとは?バッティングの際の立ち位置や動きのことを指し、選手によって異なるスタイルがある。
- 腹切りスイングとは?グリップが前に出過ぎて、ボールを引きつけられない不安定なスイングスタイル。

