佐々木麟太郎、メジャー挑戦に向けたフォームへの課題と未来

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米国の名門スタンフォード大学で活躍する佐々木麟太郎選手(20)は、2025年のシーズンを終え、振り返る会見で「52試合を戦い抜けたことは良かった」と述べた

彼は花巻東高で高校通算140本塁打を記録し、ドラフトを経ずに渡米した

この1年の成績は打率.269、7本塁打、41打点とまずまずの結果であるが、本人は納得していない

メジャーを目指す彼の持つ強みと弱みについて、筑波大学の川村卓教授が解説している

強み:安定した始動と柔軟性

川村教授は、佐々木選手のスタイルを「肉体に柔軟性がある体型の打者」と評価し、東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手に似た左の長距離砲であることを指摘する

具体的には、彼の始動時には左足にしっかりと体重が乗り、頭の位置がブレないことで体勢が崩れにくいと紹介している

弱み:フォームの修正点

ただし、佐々木選手のフォームには修正が必要な点もある

川村教授は、腰と肩が同時に回転することで、下半身のエネルギーが上半身に伝わりにくいと説明する

効率的なスイングを確保するためには、腰が先行し、上半身のひねりが生まれる必要があり、その上でグリップを適切に使うことが理想だ

現在のフォームが生む課題

さらに、グリップが先行すると運動にムダが生じ、打球の飛距離と方向性に悪影響を及ぼすことが明らかになった

川村教授は、印象的な「腹切りスイング」と呼ばれるスタイルを指摘し、これを改善する必要性があると強調している

将来の展望

「メジャーで長距離打者が活躍し始めるのは、早くて25歳くらいから」と語る川村教授

多くの選手がその前にマイナーで経験を積むため、佐々木選手にも長期的な視点が求められる

肩と腰の動きの課題を克服すれば、メジャーで年間20本塁打を打つ素質は十分にあると期待される

佐々木選手はまだ大学1年生

今後の成長を見据えた貴重な時間を持っており、メジャーでの活躍に向けての努力が続くことが期待される

佐々木麟太郎選手のフォームには強みと弱みがあり、特に肘や腰の動きに課題が見受けられます。しかし、彼はまだ大学1年生であり、成長する時間に恵まれています。今後の改善と努力によって、メジャーリーグでの成功が期待されます。
キーワード解説

  • メジャーリーグとは?アメリカのプロ野球リーグで、世界最高峰とされる。多くの選手が夢見る場所である。
  • 長距離打者とは?打球を遠くに飛ばす能力が高い打者のことで、ホームランを多く打つ選手を指す。
  • フォームとは?バッティングの際の立ち位置や動きのことを指し、選手によって異なるスタイルがある。
  • 腹切りスイングとは?グリップが前に出過ぎて、ボールを引きつけられない不安定なスイングスタイル。

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