菅野智之選手、念願叶いメジャーリーグ挑戦へ

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近年のプロ野球界では、傑出した成績を残した選手たちがポスティングシステムを通じてメジャーリーグ(MLB)への移籍を果たすことが増えてきています

このポスティングシステムとは、特に日本のプロ野球選手が海外リーグに移籍する際に用いる制度で、選手が移籍を希望する場合、所属球団が適正な移籍金を提示することによって新しい球団との交渉を行えるものです

しかし、すべての選手がこのシステムを利用して成功するわけではなく、移籍が叶わなかった選手も数多く存在します

今回はその中でも特に才能がありながら、ポスティング申請でメジャー行きが実現しなかった選手、菅野智之選手のキャリアに焦点を当てます

菅野智之選手の概要

菅野智之選手は1989年10月11日生まれで、186cm、95kgの体格を持つ右投右打の投手です

彼は東海大相模高校を経て東海大学に進学し、大学時代には圧倒的なピッチングを披露しました

2012年のドラフトでは1位指名を受け、読売ジャイアンツに入団しました

ルーキーイヤーには13勝を挙げ、その後も最優秀防御率、最多勝、沢村賞といった名誉あるタイトルを獲得し、日本のプロ野球界での地位を確立しました

メジャーへの挑戦と断念

2020年オフ、菅野選手はポスティングシステムを利用してMLBへの移籍を目指しましたが、交渉の結果、希望する移籍金との相違から移籍を断念しました

その後の数シーズン、彼は不調に苦しみ、特に2023年にはわずか4勝に終わるなど厳しい結果が続きました

しかし、昨季には完全復活を遂げ、24試合に登板し15勝3敗、防御率1.67の好成績を収め、リーグ優勝に大きく貢献しました

それにより、菅野選手はシーズンMVPにも輝きました

そして再挑戦へ

2023年オフに菅野選手は自身の海外フリーエージェント権を行使し、MLBへの再挑戦を表明

ボルチモア・オリオールズとの単年契約を結び、念願のメジャーリーグ入りを果たしました

この挑戦がどのような結果をもたらすのか、今後の活躍に期待が寄せられます

菅野選手のキャリアを通じて、ポスティングシステムの重要性が浮き彫りになりました。選手が自身の実力をアピールしつつ、移籍金の問題がネックとなることがあることが分かります。菅野選手のようなトップ選手でさえも、移籍の道が一筋縄ではいかないという現実は、プロ野球界の厳しさを示しています。しかし、再挑戦を果たした菅野選手には、ファンも大きな期待を寄せています。
キーワード解説

  • ポスティングシステムとは?選手がメジャーリーグに挑戦するために使う制度で、希望する移籍金を巡り所属球団と交渉が行われます。
  • MLBとは?メジャーリーグ・ベースボールの略で、アメリカとカナダで行われるプロ野球の最高峰のリーグです。
  • フリーエージェント(FA)権とは?選手が所属球団と契約しながらも、他の球団と自由に契約交渉ができる権利のことです。

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