抑えとしての高い能力
復帰を果たしたDeNAの入江大生選手が、クローザーとしての地位を完全に確立しつつある度重なる右肩の痛みから復帰した入江は、登板を重ねるごとにその存在感を増している
彼は、2023年3月28日の中日戦で597日ぶりに一軍のマウンドに上がり、先頭打者の板山祐太郎に四球を与えたものの、オルランド・カリステ、石川昂弥、細川成也を三者連続三振に仕留める快投を見せた
さらに、3月30日の同戦では1点リードの9回に登板し、無失点でプロ初セーブを記録
その後も、常時150キロを超えるストレートと140キロ前後のフォークボールで相手打者を抑え込み続けている
入江の成績と評価
5月21日の中日戦では初黒星を喫したものの、その後は8試合連続無失点を記録彼の投球スタイルは直球とフォークボールを中心としたシンプルなものでありながら、打者のバットが空を切る状況が続いた
2023年の成績は、25試合登板で2勝1敗、14セーブ、2ホールド、防御率1.11という素晴らしい数字を記録し、24回1/3を投げて26奪三振を達成している
メジャーのスカウトたちは、入江の球の力強さだけでなく、ランナーを出しても平常心を保つ精神的な強さを高く評価している
メジャーリーガーたちと比較しても、彼の能力は日本球界のトップクラスといえるだろう
ケガとの闘いの日々
本格派右腕としてドラフト1位で入団した入江だが、プロ入り後はケガとの厳しい闘いが続いた新人の2021年には、右肘の手術を受けた後、以降も上半身のコンディション不良で登板できない状況が続いた
2022年には57試合登板し頭角を現したものの、2023年は体調面の影響で出場できない日々もあった
入江は、「もちろんうれしかったですが、敗北を味わった時の悔しさが常に心にありました
」と語り、復活への強い意志を示している
入江選手の復活は、彼自身の努力だけでなく、周囲の支援によるものでもあります。過去のケガからの回復を果たし、クローザーとしてしっかりとした成績を残す入江選手は、今後さらなる活躍が期待されます。彼の投球スタイルと精神力は、若い選手たちにとって強い手本となるでしょう。
キーワード解説
- クローザーとは?試合の終盤に登板し、リードを守って勝利を確定させる救援投手を指します。
- フォークボールとは?通常のストレートボールとは異なり、投球時にボールが急激に落ちる変化球の一種です。
- 防御率とは?野球における投手の成績を示す指標で、被本塁打を考慮した被安打を基に算出される数字です。
- 奪三振とは?投手が相手打者を三振にすることを指し、投手としての力量を示す重要な指標です。

