プロ初登板となった6月29日の中日戦では、6回無失点という素晴らしい成績で初勝利をゲット
その後も、7月6日の巨人戦で5回を投げて1失点という粘り強いピッチングを見せており、現在の成績は2試合で1勝0敗、防御率は驚異の0.82を記録している
好投の背景にある細部へのこだわり
これほどの好成績を残す背景には、佐藤投手自身の細部に対するこだわりが存在している特に、グラブの選定が大きな要素とのこと
普段は、目を引くレモンカラーのグラブをキャンプやオープン戦で使用していたが、プロシーズンが始まると黒を基調にした日本ハム・伊藤モデルのグラブに変更したという
この変更について彼は、「先輩たちの強い球を受けているうちに、グラブが柔らかくなりすぎてしまった」と説明
彼は、「硬いグラブが好き」であり、柔らかくなると体の力が入りにくくなる感覚を抱いているようだ
右手を高く上げる独特な投球フォームも特徴で、「右手の使い方が重要」と自ら分析している
グラブの仕様と影響
佐藤投手が使用しているグラブは「縦型」と呼ばれるタイプで、硬さが保たれるように設計されているこれにより、プレイ中もグラブがつぶれにくく、彼のパフォーマンスを支えている
また、自身の体の一部としてグラブに愛着を抱いていることも示された
「硬いな」と同期から驚かれたこともあるとのことだ
今後の展望
これまでの成果に自信を持ちながらも、「ルーキーだから」と見られることを嫌い、新たなスタートとして次回登板の中日戦に臨む意気込みを語った相手打線に対する対策も考慮される中で、さらなる成長を目指す佐藤投手
道具へのこだわりと勝利への執念を胸に、これからも1軍のマウンドに立ち続ける姿が期待されている
- 佐藤柳之介プロフィール
- 2002年11月1日生まれの22歳
宮城県出身で、身長179センチ、体重87キロの左投げ左打ちの投手
東陵高校から富士大学を経て、2024年度のドラフトで広島から2位指名
大学4年秋の北東北リーグで2回目の最優秀投手に輝き、リーグ優勝に貢献しMVPも受賞した
最速148キロの直球は高回転で切れ味が良く、変化球も多彩
キーワード解説
- プロ初登板とは?プロの選手が公式の試合で初めて出場することを指す。
- 防御率とは?投手が与えた得点を基に、投球回数に応じて計算された数字で、投手の成績を示す重要な指標。
- グラブとは?野球で使用されるキャッチングのための道具で、投手の場合は投球時の力の伝達にも大きな影響を与える。
- 直球とは?投手が最も基本的な球種として投げる真っ直ぐな球で、速さや回転数によって打者に与える影響が変わる。

