エース・藤井智基投手（3年）は、111球を投じ、11安打4失点（自責点2）、無四球で7奪三振の完投を果たした
特に、タイブレークとなった10回には無死満塁の場面で勝ち越しの押し出し四球を選び、続く攻撃では打線が一気に6点を挙げる活躍を見せた
藤井は試合後、「8回に2失点して追いつかれたが、10回に頼れる打線が打ってくれた」と、仲間の支えに感謝の言葉を述べた
無四球の完投については「コントロールに自信を持って投げるのが僕のスタイル」と胸を張るなど、自己の投球スタイルに対するプライドを見せた
本試合は猛暑の中で行われ、選手たちが足をつる事例が相次いだが、藤井は集中力を保ち続け、終始安定した投球を見せた
「昨日の夜よく寝られた」と軽快な状態でマウンドに上がれたことも大きかったという
今春から元阪神投手の遠山昭治氏（57）が京都広学館の特任投手コーチ兼チーム強化アドバイザーを務めている
藤井は「メンタルの保ち方や、投球の組み立て及びボール球の使い方を教わっている」と、遠山コーチへの感謝を口にした
この日が37歳の誕生日である原隆徳監督も「藤井は最近調子を上げている」と、“遠山効果”を実感していた
遠山コーチは「中断があり、リズムに乗りにくい中でも淡々と投げてくれた」とエースを称賛し、「制球は良いが、春はまだアバウトな部分もあった
追い込んでからの攻め方が成長した」と4カ月間の進歩を喜んだ
同時に藤井も「次は完封できるように」と意気込む姿勢を見せていた
この記事から考えられるのは、藤井智基選手の今後の成長です。特に、遠山コーチによる指導が彼の投球術にどのような影響を与えているかは、非常に興味深いところです。完投した試合を通じて、彼は精神面の成長を果たしつつ、仲間への感謝を忘れない姿勢が印象的でした。あとは、次の試合で完封を目指すという意気込みも、ファンとして期待が高まります。
キーワード解説
- 完投とは？: 投手が試合を通してすべてのイニングを投げ切ることを指し、相手チームに交代せずに最後まで守り遂げる技術を必要とします。
- 四球とは？: 投手がボールを4球投げることで打者が無条件で一塁に進めることを指します。制球力が求められるプレーです。
- タイブレークとは？: 引き分けの場合に試合を延長する方式の一つで、特定のルールに従ってプレーを行い、勝敗を決します。
- 自責点とは？: 投手が責任を負う得点のことです。自責点は、投手の成績を評価する基準の一つとなります。
