戸郷翔征、厳しい試練が続くプロ野球シーズン

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波に乗り切れないピッチング

2025年プロ野球シーズンは、試練の連続である

巨人のエース、戸郷翔征選手が、その真っただ中にいると言えるだろう

聖心ウルスラ学園高からドラフト6位で入団した戸郷は、プロ入り早々から素晴らしいパフォーマンスを見せ、2020年には9勝を挙げた

その後も先発ローテーションに定着し、2022年からは3年連続で12勝を挙げるなど、リーグ屈指の投手としての地位を確立した

また、最多奪三振のタイトルを2度獲得し、昨年は甲子園での阪神戦でノーヒットノーランを達成したことも記憶に新しい

しかし、2025年シーズンのスタートは彼にとって厳しいものとなった

開幕から3試合連続で失点を重ね、特に4月11日の広島戦では4回途中で10安打10失点という自己ワーストの内容でマウンドを降りた

これにより登録抹消を余儀なくされ、その後5月5日に再昇格したものの、波に乗れない日々が続いた

それでも、25日のヤクルト戦で今季初勝利を収め、6月8日には楽天戦で7回を無失点に抑え、2勝目を挙げたことは明るい材料と言える

戸郷選手の最大の強みは、そのタフさだ

過去4年間で670イニング以上を投げ、リーグ最多の4完投と3完封を記録するなど、安定した成績を残してきた

ところが、6月15日のオリックス戦では5回を投げて9安打5失点、続く22日の西武戦でも5回を投げ6安打3失点という結果に終わり、再びファーム降格が決定した

一時の輝きを取り戻すことが期待されていたが、直球のキレや変化球の制球に問題が見られ、現在の苦境から脱することができていない

この状況に、巨人終身名誉監督の長嶋茂雄さんの死去が影を落としている

戸郷選手は、長嶋さんへの感謝の気持ちをお立ち台で表し、勝利を通じてその思いを伝えたいと願っている

戸郷翔征選手の現在の状況は、非常に厳しいものです。これまでの実績があるだけに、今後の巻き返しに期待が寄せられています。彼が再びエースとしての輝きを取り戻すことができるか、注目されるところです。
キーワード解説

  • エースとは?チームの投手の中で最も実力があるとされる選手を指し、試合の中で主に先発登板する役割を担います。
  • 完投とは?投手が試合を開始から最後まで投げ続けることを指し、通常は9イニングを投げ切ることを意味します。
  • 完封とは?投手が相手チームに点を与えずに試合を終えることで、失点ゼロの投球を行ったことを示します。
  • ノーヒットノーランとは?相手チームが試合中にヒットを打つことなく、投手が9イニングを投げ切ることを意味します。

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