この試合は七回コールドゲームで決着し、桐光学園のエース加賀滉太選手が先発として活躍した
監督の最後の夏、選手たちに伝えたメッセージ
桐光学園の野呂雅之監督（64）は、42年間の指導生活に幕を下ろすことを決意しており、今大会が最後の挑戦となる試合前、選手たちには「楽に楽に」ではなく、「これ以上緊張できないぐらいしなさい」と、自身の経験に基づく厳しい言葉をかけた
ここでの緊張感は、選手たちのパフォーマンスを引き出すために必要なのだ
試合の展開とエースの活躍
試合は、最速146キロを誇る右腕エースの加賀選手が先発し、その腕前をみせつけた二回には、加賀自らが右越えソロホームランを放ち、先制点を上げると、他の打者たちも続き、計8得点を奪った
これにより、試合は七回コールドでの勝利となり、桐光学園にとって記念すべき一勝となった
監督としての軌跡
野呂監督は1984年に就任し、高校野球界の無名の存在だった桐光学園を神奈川県の強豪に育て上げた初めての甲子園出場は2001年春の選抜大会で、以降も数度の甲子園出場を果たし、近年では全国大会でのベスト8進出なども記録している
選手たちへの思いと自らの心境
「不思議なもんで僕は全然（気負いがない）特別な勢いがあるのはよろしくない」と語る野呂監督は、自らの監督生活を振り返りつつも、選手たちの力で迎えたこの場に対して感慨深い気持ちを表している
今回の桐光学園の勝利は、野呂監督の最後の大舞台にふさわしい勝ち方だった。選手たちが一丸となり、エースの好投と猛攻で見事な勝利を収めたことは、彼らの成長の証でもあると言える。監督の言葉が選手たちにどのように響いたのか、今後の試合に注目が集まる。
キーワード解説
- 全国高校野球選手権とは？全国各地の高校チームが集まる大会で、甲子園への出場をかけて戦う。
- コールドゲームとは？試合の途中で特定の得点差がついた場合に試合を打ち切る制度。
- エースとは？野球チームの中で最も実力があり、主に先発投手を担当する選手。
