阪神がヤクルトに勝利、試合運びに見る戦術の課題
2025年7月12日、甲子園で行われたプロ野球の試合で、阪神タイガースが東京ヤクルトスワローズに5-2で勝利した前日の試合で11連勝が止まった阪神だが、連敗を防ぐことが重要だとされる中、どういった試合運びを見せるかが注目された
ヤクルトの消極的な攻撃
試合の流れは4回表から動き始めたヤクルトは3番・内山の四球から始まり、4番・オスナと5番・太田の連打で2点を奪った
しかし、6番・伊藤には送りバントのサインが指示され、バントは成功したが、その後の攻撃が続かなかった
送りバントとは、走者を進めるためにわざとアウトになる戦術であるが、この場合は攻撃の勢いを止める結果となった
阪神の効果的な反撃
対する阪神は5回に先頭打者の岩田が出塁し、続く二番・武岡に送りバントのサインが出されたが、これもまたキャッチャーフライに終わったその後、岩田が盗塁を成功させ、ゼロから生まれた得点機会をうまく利用した
阪神の先発・デュプランティエは、スピードがラフな走者には対応できないという特性を示しており、この点を利用することが求められている
選手の能力差が勝因か
阪神は石川選手から3点を奪ったが、その内容は攻略したとまで言えないものであった石川選手の球速は130キロ程度であり、球威がないだけに打者は空振りのリスクが少なく、狙い球を絞りやすい
攻撃策においてはより積極的なプレーが求められているが、繰り返し送りバントを多用したことで、チャンスを活かせなかった場面が目立った
総じて、試合の結果は阪神の力を示したものではなく、ヤクルトの攻撃戦術と選手の能力差に起因するものと考えられる
今回の試合では、阪神とヤクルトの戦術的な違いが明確に表れました。特にヤクルトの消極的な攻撃が目立ち、得点機会を自ら減らすような決断が多かったように思います。これに対し阪神は、勝利を収めたものの、戦術的な改善が求められる内容でした。今後の試合に向けて、より攻めの姿勢が大切になると感じました。
キーワード解説
- 送りバントとは?:走者を進めるために意図的にアウトになる戦術のことを言います。この戦術は進塁が期待できる場合に有効ですが、攻撃の勢いを削ぐこともあるため、状況によって判断が求められます。
- 盗塁とは?:走者が次の塁へ進むために、投手の投球に合わせて走る行為を指します。成功すれば、得点のチャンスが広がります。
- 連敗とは?:続けて試合に負けることを指します。チームにとっては士気が下がる要因とされ、管理が重要です。

