この日は気温22度と比較的涼しい日だったが、球場内は熱気に包まれ、滝中は「結構体はキツかった」と語る
しかし、チームの石井投手コーチから「こんな機会ないぞ
やってみろ」と背中を押され、滝中は9回へ向かう決意を固めた
完投とは、投手が試合の全イニングを投げ切ることで、試合の勝者としての意義を持つ
滝中はこの試合で見事にその役割を果たした
9回裏、2死一塁の場面で、巧打者の柳町を141キロの直球で見逃し三振に打ち取り、完封を達成した
試合後、彼は「最後は何でもよかった
結果として最高でした」と満面の笑みを見せた
エースの早川は不振で2軍調整中、さらにハワードも上半身の張りで先発を回避するなど、チームは困難な状況にあったが、滝中はその中で輝きを放った
三木監督も「初球を見た時に、今日はやってくれる感じがあった」と称賛した
滝中は過去6年間で勝ち星が偶数にとどまっており、「止まらないように5、6ってつなげたい」と今後の活躍を誓った
彼の力投がさらなる飛躍を予感させる
滝中の無四死球完封は、昨年7月13日以来のものであり、楽天としては9人目の偉業
特に、ソフトバンク戦での達成は、チームにとって13年ぶりの快挙である
滝中選手のプロ初完封は、選手自身だけでなくチーム全体にとって励みになったと思います。特に、厳しい状況の中で彼が投げぬいたことは、他の選手にも良い影響を与えるでしょう。今後のさらなる活躍が期待されます。
キーワード解説
- 完封とは?:投手が試合の全イニングを無失点で投げ切ることを指し、特に価値の高いピッチングとして評価される。
- 無四死球とは?:試合中に四球(ボールを投げて打者を歩かせること)や死球(ボールが打者に当たること)を一切出さずに投げること。投手の制球力を示す重要な指標。

