1-4の状況で迎えたこの場面、彼は9番打者として立ち上がり、山岡が投じた縦のスライダーに完璧に反応
バットを振り抜くと、打球は右翼席へと飛び込んでいった
これが辰己にとってプロ初のグランドスラムであり、ナインたちに迎えられた彼は満面の笑みを浮かべていた
試合はその後、延長戦に突入するなどの乱打戦となり、最終的には楽天が6-7でオリックスを下した
辰己は「山岡選手のいいスライダーを打てて自信になりそう」と嬉しそうに語り、試合前には侍ジャパンの井端監督と固い握手を交わしていた
辰己は3回にも先制の適時二塁打を放ち、自己最多の5打点を記録
試合後には「井端さんからラッキーパワーをもらった
そのパワーが今日の結果につながったかもしれない」と彼らしいジョークを交えつつ、自信を見せた
昨秋のプレミア12で代表に初選出された辰己は、9試合中8試合で「3番・中堅」を任され、打率は・310、5打点という成績を収めた
今季は初めに苦戦したものの、最近は打率を・257まで上げてきており、来春のWBC出場への意欲を示している
「僕の実力は知っていると思うので、あとはケガなく、いい成績で終わりたい」と述べ、さらなる活躍を誓った
侍ジャパン井端監督の視察
また、試合を視察した井端監督は、楽天のドラフト1位・宗山のWBC選出について「1年目にしてはよくやっている後半戦に慣れて対応できるようになれば面白いと思う
まだ十分チャンスはある」と期待を寄せた
他にも、リーグ2位の打率を残す村林についても「非常にいい活躍をしており、ショートやサードなど他のポジションも経験しているので楽しみ」とその成長を励ました
この記事では、楽天の辰己選手が試合の流れを変えるグランドスラムを打ち、侍ジャパンの井端監督が視察に訪れた様子が詳述されている。辰己選手の成長とWBC出場への意気込みが引き立ち、今後の活躍が期待される。
キーワード解説
- グランドスラムとは?ホームランを打つ際にランナーが全ての塁を回って得点をすることを指し、4点が入る大きな得点方法。
- スライダーとは?投球の一種で、ボールに横 spin をかけることで、直線的な軌道から横に曲がる特徴がある。打者にとっては捕らえにくい球種となる。

