プロ野球阪神の新人・早川、デビュー戦でボークを経験

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◇セ・リーグ 阪神0―6中日(2025年7月16日 甲子園) 阪神タイガースの育成ドラフト3位ルーキー・早川が行ったプロ初登板は、甘くない経験に終わった

試合は0−5の9回2死一、三塁の場面で早川がマウンドに上がったが、彼は2球目のセットポジションに入った際、ボークを取られてしまった

このボークによって中日ドラゴンズに6点目を与える結果となった

ボークとは、投手が投球制限に違反するプレーを指します

具体的には、投球動作を始める前に不正な動きをすることで、打者への不公平なアドバンテージを与える行為です

早川は、自己流のリズムを崩し、左手が動いてしまったことが原因と述べている

その後、早川は最後の打者・高橋宏をフルカウントから真っ直ぐで空振り三振に仕留めたものの、初登板の印象は反省に満ちていた

「ボークはたぶん人生で初めてです

今日のピッチングが何も意味がなくなってしまうので、しっかり経験としたい」と、彼は心境を語った

早川は13日に支配下選手に昇格し、この日の試合で1軍選手として即座に登板した

「ひどいことをやってしまったのですが、それでも頑張れ、頼むぞ、と温かい声援をいただいた」と、甲子園のファンに感謝の意を示した

次の登板では、きちんと抑えきり、拍手を受けたいと強く願った

なお、阪神で新人が初登板時にボークを記録したのは、2012年8月5日の広島戦のザラテ以来

日本人選手としては1998年4月3日の横浜戦で山岡洋之が記録して以来、実に27年ぶりの出来事である

阪神・藤川監督は、早川の即デビューについて、「なんとか(登板の)チャンスを考えていたが、木下が球数が30球を超えてきたので、早川に託した」と説明

緊張感はある中で、「次からは我に返ってやってくれればいい」と彼の成長を期待している様子が伺えた

新人選手が初登板でボークを経験するのは、非常に珍しい出来事です。プロ入りしたてでのプレッシャーが大きく、経験不足から来るミスが見られましたが、次への成長につながる良い糧になるでしょう。
キーワード解説

  • ボークとは?ボークは投手が反則行為をするときに適用され、投球制限に違反する行為としてペナルティが課せられます。
  • セットポジションとは?野球における投手の投球動作の一つで、ボールを持った状態から打者に投げる準備をする姿勢のことです。

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