ヤクルトが競り勝ち、巨人は痛恨のバント失敗で敗北
2025年7月17日、東京ドームで行われたプロ野球セ・リーグの試合において、東京ヤクルトスワローズが読売ジャイアンツに3-2で勝利しましたこの試合でヤクルトは、六回にオスナの適時打で同点に追いつき、八回には代打で登場した宮本が勝ち越しの適時内野安打を放ちました
一方、巨人は2度のリードを生かすことができず、これで今季4度目の敗北を喫しました
試合前の段階では、巨人はヤクルトに対して9勝3敗という優位な成績を誇っていましたが、次の試合は首位の阪神との重要な3連戦を控えており、絶対に勝っておきたい局面でした
阿部監督は試合後、「序盤に取れる点を取れなかったのが全てだ」と振り返り、流れをつかむ局面でのミス続出を痛感しています
特に痛かったのは三回の攻撃での出来事です
吉川と坂本の連打で迎えた無死一、二塁の場面で、5番の泉口には送りバントのサインが出されました
しかし、泉口は焦りからか2球連続でファウルを打ち、最後は変化球をうまくつなげずにバント失敗に終わりました
この直前は3球三振を喫しており、阿部監督は険しい表情を浮かべて泉口を交代させました
この影響で、巨人の攻撃は流れを失い、七回にもバント失敗が重なり結果的に遊ゴロ併殺打となり、チャンスを無駄にしてしまいました
八回には大勢が適時内野安打を放たれ、これが決勝点となりました
野球は「流れ」が重要だとされ、阿部監督自身も「自己犠牲ができる打者を使用したい」と常々語っていますが、今季の送りバント成功率はリーグで2番目に低い73%という数字でした
このことが勝負所での点数獲得に苦しむ原因かもしれません
今後巨人は阪神を追いかけるため、敗れない試合が続きます
そのため、泉口は試合後、「今日は僕のせいで負けた」と責任を感じ、言い訳をせず潔く振り返るコメントを残しました
阿部監督は「バントなど、細かいことができなかった
流れを与えてしまった」と語り、試合を振り返ってさらなる改善を求める姿勢を見せました
この試合は、巨人にとっての痛恨な敗北となりました。特に送りバントの失敗が、流れを変えてしまったことは大きな要因です。野球は時に細部のミスが勝敗を左右します。次戦ではこの教訓を生かして、挽回を図りたいところです。
キーワード解説
- 自責点とは? 自責点とは、投手が責任を持つ失点のことを指します。投手が自分のエラーやミスから生まれた失点がこれに該当します。
- 送りバントとは? 送りバントは、走者を進めるために、バッターが意図的にボールをバント(軽く当てる)して打球をグラウンドに転がす技術です。通常、走者を進めたい場面で使われるプレーです。
- 併殺打とは? 併殺打は、一つのプレーで2つのアウトを取られることを指します。主に内野でのダブルプレーが該当します。

