江川氏は阪神打線のクリーンアップ、すなわち3番から5番の打者たちの特徴を細かく解説し、投手としての視点でそれぞれの打者をどう抑えるかを考察した
阪神打線のクリーンアップ解析
江川氏は、阪神打線における3番・森下翔太、4番・佐藤輝明、5番・大山悠輔の3選手について、「タイプがまったく違う」と述べ、それぞれの打撃スタイルを詳述した3番・森下翔太
森下については、「内角を捉えるのがうまく、コントロールミスをすると非常に危険な打者」と警告した特に内角球をしっかりと打つ能力が高く、投手にとっては厄介な存在である
4番・佐藤輝明
佐藤輝については、「通常なら詰まる内角もバットを内側から出すことができ、外のボールを左翼に打つ技術も持っている」と述べたまた、「内角高めを振らなくなったのが一番大きい」と、成長を感じさせるポイントを挙げた
5番・大山悠輔
大山は「引っ張るイメージが強いが、状況に応じて右方向に打つこともできる」と多様な打撃スタイルを駆使できる選手であると述べ、特にインコースでも自分のスイングを変えずに対処できる点が際立っていると指摘した江川氏の考察
江川氏は、これら三者三様の打撃スタイルを考慮に入れ、「1人の投手が全員を抑えるのは難しい」と苦言を呈した彼自身の投球の中で、「あー失点するんだろうな」と自らのイメージを持って臨むことの重要性を強調した
彼は、このクリーンアップの実力をかつての巨人打線(85年のバース、掛布、岡田)に例えながらも、現在の阪神打線には独特の形があると説明した
監督の起用法を称賛
さらに、江川氏は、甲子園での監督である藤川球児氏の起用法を絶賛し、「彼が決めたスタイルを一貫して守っている」という点が成功の要因であると評価した江川卓氏による阪神打線の分析は、大変興味深いものでした。特に、それぞれの打者の特性を掘り下げて、実際にどのように抑えるのか想像する様子は、プロの視点ならではの洞察です。打者の成長も感じられ、今後のシーズンに向けた期待感を高める内容となっていました。
キーワード解説
- クリーンアップとは? :クリーンアップは通常、打線の中で最も強力な打者が集まる3、4、5番の打順を指し、得点を上げるために重要な役割を担います。
- コントロールミスとは?:コントロールミスは、投手が投げるボールが狙った位置から逸れることを指し、これが発生すると打者にとって打ちやすい球となってしまいます。

