巨人・山崎伊織、7回無失点も打線の援護なく勝利なし

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 ◇セ・リーグ 巨人―阪神(2025年7月19日 東京D)
 巨人の5年目右腕・山崎伊織投手(26)が19日の阪神戦(東京D)で今季16度目の先発登板を果たしました

移籍してから着実に成長を遂げた山崎は、7回を4安打無失点という素晴らしい投球を見せましたが、打線からの支援がなく、リーグトップタイとなる今季9勝目(2敗)を挙げることはできませんでした

試合は0―0での降板となり、勝敗は付かなかったのです

 この試合は、阪神との直接対決初戦で、巨人にとっては負ければ自力での優勝が消えてしまう重要な一戦でした

山崎と同じく兵庫県出身で大学日本代表のチームメートである阪神先発右腕・村上頌樹投手(27)との投げ合いは、プロ2度目の顔合わせとなりました

 初回は10球で3者凡退

続く2回には、先頭打者・佐藤輝に四球を与えましたが、大山を遊ゴロ併殺打に仕留め、ピンチを切り抜けました

3回では安打と四球で2死一、二塁とされるも無失点に抑え、4回には先頭打者・森下に二塁打を打たれたものの、アウトを取る巧妙なフィールディングが光りました

内海投手コーチは、序盤の出来に対して「良い立ち上がりをしてくれた

相手が阪神ということで、何よりも勝つための投球が期待される」とコメントしました

 5回下位打線を3者凡退に抑えると、6回は近本に二塁打を許した後、好フィールディングで近本を挟み撃ち、無失点を維持しました

迎えた7回は先頭・佐藤輝に四球を与え、大山の安打と犠打で1死二、三塁とされますが、ここから強気の投球を見せました

高寺をこの日初の150キロ台で三振に仕留めると、代打・糸原にも151キロを計測し、フォークボールで見逃し三振を取ったのです

この瞬間、山崎はマウンドで吠え、ガッツポーズを見せました

スタンドからは「伊織、伊織」との大合唱が響きわたりました

 投球内容は7回で102球を投げ、4安打無失点

三振を3つ奪い、与えた四球は4つで、直球の最速は151キロでした

山崎はこれまでの登板でも好投を見せていましたが、勝利に恵まれず、前回登板のDeNA戦でも打線の援護が得られずにいました

今季の彼にとってはリーダーとしての役割がより一層求められていることでしょう

今回の試合は、山崎投手の素晴らしい投球が光りました。無失点の内容は評価に値しますが、打線の援護がなければ勝利につなげることが難しいと改めて実感させられました。特に大事な試合での援護不足は今後の課題と言えるでしょう。チーム全体が連携し、山崎投手を支える姿勢が求められます。
キーワード解説

  • 先発登板とは? 先発登板とは、野球において試合の最初から投球を行う投手のことを指します。試合開始時にマウンドに上がるため、チームの勝利に最初に関与します。
  • 無失点とは? 無失点とは、投手が試合中に相手チームに得点を許さなかったことを意味します。これは投手の性能を評価する重要な指標の一つです。
  • 打線の援護とは? 打線の援護とは、投手の良い投球に対して、その投球を支えるために得点をあげる打線の働きを指します。特に無失点の投球でも打線の支援がなければ勝利にはつながりません。

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