巨人は延長戦の末に力尽き、56試合を残して自力優勝の可能性が消えた
試合後、阿部慎之助監督(46)は「悔しいね」と声を絞り出した
延長11回に5番手の船迫が1死一塁から阪神の佐藤輝に決勝の2ランホームランを浴び、結果的に4失点
巨人の打線は好機を何度も作ったが、肝心な場面での決定打を欠き、完封負けを喫した
監督は「チャンスはつくったけどね
力の差が歴然としているよね」と受け止めた
試合の詳細
今試合の先発には、チーム最多8勝を挙げていた山崎を起用し、相手先発の村上と熾烈な投手戦を繰り広げた山崎は7回を投げ、4安打無失点という素晴らしい内容を見せた
特に7回には2死満塁のピンチを迎えるも、代打の糸原を見逃し三振に仕留め、右拳を力強く握りしめた
不安定なシーズン
今季は、巨人にとって想定外の事態が続いているエース戸郷の不調や不動の4番岡本の離脱など、チームにとって厳しい状況が重なっている
それでも阿部監督は「いるメンバーでやるしかない」と若手選手を積極的に起用し、新しい風を送り込むことで戦い続けてきた
今後の展望
現在、首位を独走する阪神とは今季最大の10ゲーム差がついてしまっているリーグの2連覇を狙う道のりは極めて厳しくなったが、阿部監督は「やる以上は絶対諦めちゃいけない」と強調し、選手たちを励まし続ける姿勢を見せている
巨人の杉内投手チーフコーチは船迫に対して、「やられる時はもちろんあるんでね
ただ右バッターに対してフォアボール2つは反省するところ」とコメントし、今後の改善点を示唆した
この試合の結果、巨人は自力優勝の可能性を失ってしまった。特に試合終盤での失点は、若手選手にとっても厳しい試練となるだろう。一方で、監督が若手を交えた戦い方を続ける姿勢は評価できる。今後の再建のための糧として、選手たちが成長することを期待したい。
キーワード解説
- 阿部慎之助監督とは? 巨人の監督で、選手時代は捕手としても活躍した。チームを引っ張るリーダーシップが求められる。
- 完封負けとは? 野球において、得点を一切得られなかった状態で敗れること。特に攻撃における決定力不足が問題視される。
- 若手選手とは? 経験の浅い選手や入団したばかりの選手を指す。チームの未来を担う存在として育成が重要。
- フォアボールとは? 投手が投げたボールがストライクゾーンに入らず、バッターが無条件で1塁に進めること。特に右バッターに多く与えることが問題。

