ソフトバンクのモイネロ、来日初の完封勝利を達成

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
◇パ・リーグ ソフトバンク4―0西武(2025年7月19日 ベルーナD) ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(29)が19日、西武戦で来日初完封を果たした

暑さの中で球数を減らすことを意識した夏仕様のピッチングを展開

奪三振は2ながら相手打線をわずか2安打に抑えた

これにより、モイネロは8勝目をマークし、リーグトップの防御率は1・27に良化した

今季6度目の4連勝を達成し、チームの貯金は最多の15に達した

モイネロのピッチングスタイル

試合前の奪三振数は115であり、対戦相手今井と比較してリーグ2位という位置にいた

しかし、モイネロはこの試合でそのイメージを覆す、省エネ投球を展開した

「球場の暑さもあったし、西武の打線がアグレッシブに打ってきていたので

コースと高さをしっかり投げることがテーマで、なるべく少ない球数でという意識でした」と、本人は振り返る

制球と球数の管理

7回に先頭の滝沢をカーブで空振り三振に斬った際までは、奪った三振はゼロでありながらもアウトを確実に積み重ねた

通常、150キロ台の直球を投げるモイネロだが、この日は140キロ台後半を中心に制球良く投げ込み、打たせて取るスタイルで多数の凡打を生み出した

最終的に112球でわずか2安打に封じ、見事に自身初の完封を達成した

原点に帰ったピッチング

モイネロは過去にキューバでの少年時代に、三振を取りに行く投手ではなく、打たせて取るスタイルであったと言う

「12、13歳の頃は三振が少なくて打たせて取る投手でした

三振を取るだけではなく、ゴロ、フライで長いイニングを投げていた記憶があります」と述べ、今回の完封もその原点に帰るスタイルで、チームトップとなる8勝目を挙げた

監督の評価
試合後、小久保監督は「あのスタイルだったら球数も減る

いつものように腕を振って投げるとファウル、ファウルで球数も増えるので

新しいモイネロを見ましたね」と、そのスタイルを高く評価した

防御率1・27で、2年連続のタイトル獲得を目指すリーグトップの座を守り続けている

チームの状況も好調で、1分けを挟んで4連勝

これにより貯金は最大の15となり、首位・日本ハムを逆転してのリーグ連覇へ向け、モイネロがその中心となることは間違いない

今回のモイネロ投手の完封勝利は、彼のピッチングスタイルにおいて、攻撃的な打者相手に冷静さを保つ重要性を示しています。普段は速球を打たせるピッチャーですが、この試合では制球を重視し、賢くアウトを取っていく姿勢が光りました。これは、多くのファンや選手にとって良い教訓となるでしょう。
キーワード解説

  • 完封とは?試合で相手チームに得点を許さず、自らのチームが勝つことを指します。
  • 防御率とは?投手が与えた自責点がどれだけ少なかったかを示す指標で、小さいほど良い成績とされます。
  • 奪三振数とは?投手が相手打者を三振に仕留めた回数を表します。相手のバッティングを抑える力の一つとされています。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

SNSでもご購読できます。