広島、ヤクルトに敗北し5位に転落 新井監督が貧打の現状を語る

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「ヤクルト3-1広島」(19日、神宮球場)で、広島が最下位のヤクルトに敗れ、5位に転落しました

試合は3点を追う9回に羽月の三塁打をきっかけに1点を返しましたが、完封負けは免れたものの、終始苦しい展開となりました

これで7月の成績は10敗目となり、貧打から抜け出せない状況が続いています

試合後、新井貴浩監督(48)は「我慢」と「辛抱」を強調しましたが、現実は厳しさを増しております

試合を終えた新井監督は、赤く染まった三塁側スタンドの前を通り過ぎ、足早にクラブハウスへと引き揚げました

報道陣からの問いかけに対しては、険しい表情を崩しませんでした

長らく続いている得点力不足に対し、新井監督は「誰か出てきてほしい」と本音を漏らしました

特に、3得点以下の試合は交流戦明けから19試合中18度もあり、好機を作れたにも関わらず点を取れない状況が続いています

この試合でも、初回に小園が出塁し二盗を決めたものの、4番のファビアンが倒れたため得点にはつながりませんでした

チーム全体の攻撃状況を見ると、6月には打率.348の成績を収めたファビアンは現在7戦連続で安打なしであり、月間打率は.133まで低下しています

左翼ポール際への特大ファウルが見られたことから復調の兆しが感じられますが、新井監督は「内容的には少し上がってきている」と前向きな言葉で奮起を促しています

ただし、同日の試合で中日と入れ替わる形で5位に転落したことは大きな打撃です

新井政権3年目にして7月以降初めての5位となった事実は重く、監督は「辛抱強くやっていきたい」と悔しさを押し殺しました

得点力不足の解消は簡単ではありませんが、早急に特効薬が求められています

自力優勝の可能性の消滅

さらに、広島が20日・ヤクルト戦に敗北する場合、阪神が巨人戦に勝利すると自力優勝の可能性が消滅します

これは広島が残り56試合全勝を達成しても、勝率で阪神を上回れなくなるためです

広島がヤクルトに敗れ、5位に転落したことは、チーム全体のパフォーマンスへの不安を示しています。特に打撃力の不足は重大な課題であり、監督の言葉にもその苦しさが表れています。得点しなければ試合に勝てず、今後の道筋が厳しく感じられます。
キーワード解説

  • 貧打とは? 打撃力が弱いことを意味します。試合で点を取る能力が不足している状態を指します。
  • 自力優勝とは? 自分の力だけで優勝する可能性があることを指します。他チームの結果に依存しない状況です。
  • 交流戦とは? プロ野球において、通常のリーグ戦とは別に行われる他リーグの球団同士の対戦を指します。

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