1970年代に阪神に加入した江本孟紀氏が、著書『阪神タイガースぶっちゃけ話 岡田阪神激闘篇』から、岡田彰布選手のルーキー時代に関するエピソードを語っています
このエピソードは、阪神の運命にどれほど影響を与えたのかを振り返る重要な要素です
阪神の「暗黒時代」はいつから始まったのか
阪神タイガースの歴史を見ていると、1980年代後半から2001年までの期間は多くのファンによって「暗黒時代」とされていますこの期間、阪神は1985年に21年ぶりのリーグ優勝を果たすも、その後は成績が急降下
特に1987年からの15年間で、Bクラス入りが14回もあり、最下位に陥った年も10回という有様でした
このような状態から「暗黒時代」という表現が生まれたと考えられます
チーム内はもはやバラバラになっていた
1980年、阪神監督だったドン・ブレイザーと新加入の岡田選手をめぐる対立が、チームの雰囲気を一変させましたブレイザー監督は、選手をまず二軍で育成してから起用する方針を取っていましたが、岡田選手本人や周囲のファンからは不満の声が高まり、ついには提言と嫌がらせの混乱が巻き起こりました
小津球団社長までもがメディアの前で岡田選手の起用を求める事態になり、監督は孤立した状態となりました
阪神タイガースの「暗黒時代」は、選手起用に関する内部抗争から生じたというのは興味深い。岡田選手の才能が十分に活かされない状況が、チーム全体の不振を招いたのではないか。また、フロントと監督の対立が、選手たちのモチベーションに与えた影響も無視できない。歴史が繰り返される中で、今後のチーム運営には重要な教訓が含まれている。
キーワード解説
- 岡田彰布とは?:阪神タイガースの元選手で、1980年代に活躍した外野手。後に監督も務め、球団のアイコン的存在として知られている。
- ブレイザー監督とは?:阪神タイガースの監督を務めたアメリカ人。選手育成に厳格な姿勢を持ち、チームを再建しようとしたが、内部分裂を招く結果となった。
- 暗黒時代とは?:阪神タイガースの成績が長期間低迷した時期を指す。ファンにとっては苦い記憶であり、チームの再建が求められるようになる。

