広島県・御調町の高校ソフトボール部が寮生活を通じて絆を深める
夏至を過ぎた6月下旬、広島県尾道市の山あいに位置する御調町の「やまいけ荘」では、県立御調高男子ソフトボール部の部員たちが真剣に打撃練習に取り組んでいた部員は24人で、その多くは遠方から通うため、寮での共同生活を送っている
トレーニングを終えた彼らは、夕食までの間、継続的に練習に励む姿が見られた
御調町のソフトボールの歴史
御調町は2005年に尾道市と合併する前から、ソフトボールを通じた地域活性化に取り組んできた専用のソフトボール場が5面整備され、地域住民の中には高い審判資格を持つ人も多く、町のソフトボール愛は根強い
名門ソフトボール部の課題
御調高のソフトボール部は2001年の創設以来、今年で15大会連続20回目の選出を誇る名門チームに成長したが、少子化の影響もあり、部員の減少が見込まれている特に、アクセスの悪い地域から通う選手が進学先としてこの学校を選ぶかどうかが今後の課題である
地域の支援で実現した寮生活
この状況を打開するため、御調高のOBでクレーン会社社長の支援を受け、築約50年の住宅が寮として利用されることになったこれに対し、別のOBであるドラッグストア会社の会長からも1000万円の寄付があり、寮の改修が実現した
古い畳はフローリングに変更され、快適な環境が整った
寮生活の実態
寮費は無料だが、食費と光熱費は部員が負担する近くの業者や保護者が料理を担当し、米の炊飯などは寮生の当番制
特に、食べ盛りの彼らは1回の食事で8合のご飯をほぼ平らげる
夕食までの時間を利用して練習に励む姿勢が見られ、部員たちは日々協力し合いながら生活している
青春の日々を楽しむ部員たち
部員の中には、失敗や面倒なことを経験しながらも、楽しい日常を送る姿が伺える例えば、2年生の藤本さんは「朝に米を炊くのを忘れたときは、友達に謝りながら急いで登校する」と笑顔で話す
こうした経験を通じて、彼らの絆は一層深まっていくだろう
今後への期待
寮長の高橋さんは通学時間を短縮するために寮に入ることを選び、練習に専念する環境に身を置いている彼は全国選抜大会で首位打者となり、この経験が今後の成長に繋がることを期待している
御調町の高校ソフトボール部の記事は、地域の支援を受けて新たな一歩を踏み出す姿が描かれており、感動的です。寮での生活を通じて友情やチームワークが育まれ、新たな課題に立ち向かう姿勢が伝わります。これからの活躍がとても楽しみです。
キーワード解説
- ソフトボールとは?:ソフトボールは、野球に似たスポーツで、専用のボールとバットを使って行います。チーム対抗で得点を競い合うゲームです。
- 少子化とは?:少子化とは、出生率が低下し、人口が減少する現象を指します。学校や部活動においても、部員が減る要因となります。
- OBとは?:OB(オールドボーイ)とは、卒業生や元部員を指します。OBが母校を支援することは、伝統の継承や地域貢献にもつながります。

