中日など3球団で活躍した中尾孝義氏、DeNA補強の利点は「未知数でなく計算できる」

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プロ野球はオールスター戦が終了し、後半戦に突入する

現在、セ・リーグでは首位の阪神が独走しており、他の球団も追い上げを狙っている

中日や巨人、西武といった3球団で名捕手としての経歴を持つ野球評論家の中尾孝義氏は、他のチームにも逆転のチャンスがあると見ている

特に注目したいのは、7月に補強を進めたDeNAだ

DeNAの戦力強化、選手の加入について

昨年、リーグ3位から日本一にまで成長したDeNAは、現在は阪神に9.5ゲーム差をつけられながらも2位に立っている

今月末の補強期限を前にして、DeNAは昨シーズンまで在籍したマイク・フォードや、中日でプレーしていたダヤン・ビシエド、さらにマリナーズ傘下3Aタコマを退団した藤浪晋太郎投手との契約を果たした

藤浪は阪神時代から3年ぶりの日本復帰だ

攻撃陣の迫力不足を分析

中尾氏は、DeNAの打線について言及し、交流戦では12球団中で最低の打率を記録したことを指摘

「昨年のような得点力が欠けており、本来の強さを発揮できていない」と分析した

特に、若手の牧秀悟選手が打線の中心となっているが、全体としての調子が上がってこないことを懸念している

選手の年齢とパフォーマンス

ビシエド選手は36歳、フォード選手は33歳であり、年齢がパフォーマンスに影響することが心配されている

しかし、中尾氏は「日本での経験があるため、全く未知数ではない」と述べ、シーズン中の加入でもチームに馴染むことができると期待を寄せた

藤浪の投球フォームと起用法

藤浪選手については、今季3Aで21試合に登板し、防御率は5.79だった

剛速球は健在だが、制球力が改善されていない中尾氏は、彼のフォームの改善を訴えている

「右膝が大きく曲がっている現在のフォームでは通用しない」と指摘し、適切な投げ方に戻ることの重要性を強調した

今後の起用法について

藤浪の起用方法は難しいとのことで、「投げてみないと分からないピッチャー」として、先発登板の際は状況によるが、まずはリリーフとして使うのが現実的だと語った

試合での実績を上げることが必要だが、藤浪選手への期待も大きい

期待と叱咤激励
中尾氏は、「アメリカから日本に戻り、すぐに1軍で投げられるのは難しい」とした上で、藤浪選手には結果を残すことが求められると指摘した

「他の選手たちにも影響が出るため、結果を出して信頼を得ることが必要だ」と強調した

中尾孝義氏の見解により、DeNAの選手補強の意義が認識されつつあります。しかし、藤浪選手の制球力やフォーム改善が重要なポイントであり、今後の成長が求められることも改めて意識されています。選手たちは互いに切磋琢磨しながら役割を全うすることが求められています。
キーワード解説

  • DeNAとは?:横浜を本拠地とするプロ野球チームで、セ・リーグに所属しています。近年は成績向上や補強に注力しています。
  • オールスター戦とは?:プロ野球の特別な試合で、セ・リーグとパ・リーグから選抜された選手が対戦します。
  • 防御率とは?:投手が投球したイニングに対して得点をどれだけ与えたかを示す指標で、低いほど優れた成績を示します。
  • リリーフとは?:試合中に登板する投手のことで、先発投手が投げ終わった後に投げる役割を持っています。

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