一部の大学監督からは「ドラフト上位で指名された選手たちがしっかりと戦力となっている」という声が聞かれ、スカウトたちもこの評価を素直に喜んでいます
「ある若手スカウトは、逆指名制度があればもっと良かった」と冗談交じりに語ります
逆指名制度とは、1997年から2007年まで存在した制度で、選手が自分の希望する球団を選ぶことができるものでした
現在はそのシステムはありません
近本、森下、佐藤輝、大山はそれぞれドラフト1位での入団
その他にも中野（6位）、坂本（2位）といった選手がいます
特に注目されているのは小幡選手で、2019年のドラフトで2位指名された彼は、遊撃手の定位置を掴む勢いです
阪神は「高校生野手を育成できない」という過去のレッテルを払拭しようと奮闘しています
過去にはドラフト上位で期待されながらも、一軍戦力として活躍できなかった選手たちもいました
特に1990年代には「阪神だけには行きたくない」とするドラフト候補生も多かったですが、時代は変わっています
竹内球団副本部長は、「評価されるのはありがたいこと
キッカケとなったのは中村勝広さんがGMを務めたこと」と明かしました
中村氏は2012年にGMに就任し、「生え抜きでスタメンを作る」という目標のもと、若い選手の発掘と育成に努めました
その意志を受け継いだのが、2017年のドラフト1位指名で選ばれた大山選手です
当時の金本知憲監督は、大山選手が持つ潜在能力に注目し、「大砲候補の右打者を取るべきだ」とフロントに直訴しました
その結果、大山選手が1位指名されることになりました
中日の編成首脳は、「阪神が大山選手を1位指名したときは驚いた
野手は投手のレベルが変われば打てなくなることが多いが、大山選手が活躍し、阪神は野手を積極的に指名するようになった」と分析しています
今年のドラフト会議は日本シリーズ前の10月20日に行われる予定です
阪神に指名され、心から喜ぶ選手たちの姿が容易に思い浮かびます
阪神タイガースが注目を集めている背景には、若手選手たちの活躍と、過去の課題を克服しようという球団の努力があります。これにより、将来的な成長が期待される選手たちが多数存在しています。また、球団の育成方針が選手たちに自信を与えていることも、評価につながっていると思われます。
キーワード解説
- スカウティング能力とは？スカウティング能力とは、選手を発掘し、育成するための専門的な目利きの技術や情報収集力のことを指します。
- 育成手腕とは？育成手腕とは、選手を成長させるための施策や方法論のことを意味し、指導者や球団の方針に依存します。
- 逆指名制度とは？逆指名制度とは、選手が自分の希望する球団を選べる制度で、1997年から2007年まで日本プロ野球に存在しました。
