巨人、広島相手に連勝も戦いぶりに課題

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<広島5-6巨人>◇27日◇マツダスタジアム 阪神の快進撃が続く中、巨人は失速中の広島との試合でなんとか活路を見出した

しかし、その結果は「楽勝ムード」という形ではなく、戦いぶりには多くの疑問が残った

試合は、序盤から巨人にエンジンがかかり、5回表には5-0とリードを奪った

この「楽勝ムード」が漂っていた

しかし、迎えた5回裏で広島が反撃を開始する

先発投手の赤星は、8番の会沢、代打のモンテロ、1番の秋山に連打を浴び、無死満塁のピンチを迎えた

ここから大盛には走者を一掃する三塁打が飛び出し、3失点

この状況で巨人が採った前進守備が議論を呼ぶことになる

前進守備のリスク

前進守備とは、内野手が守備位置を前に移動させ、バントや内野ゴロを防ぐための戦術である

この時点における得点差は2点

1点を許しても同点の走者を許さない方が優先される局面であった

もちろん、1死であれば前進守備を取る価値があるが、ノーアウトという状況ではリスクが高い

一方で、打者が長打を放つ可能性も高まり、その後も巨人は赤星を降板させざるを得なかった

戦術と選手の役割

さらに、巨人の3回無死一塁では3番の吉川に送りバントを指示

相手先発の佐藤柳が制球を安定させていないことも重なり、ビッグチャンスを作るサインであったが、3番にバントをさせるのは消極的とも取れる

選手たちが好調な阪神に追いつくためには、「勢い」をつける戦術が必要であり、主力選手のパフォーマンスも求められる

巨人にとって、岡本の復帰が逆転優勝のための鍵となるだろう

投手陣、打線の奮起が求められる

今回の試合は、巨人が勝利を収めたものの、その内容には多くの課題が残る印象を受けた。特に前進守備の判断や、選手起用の消極的な面が目立った。勝利の嬉しさよりも、戦術に対する疑問が強く感じられた。今後、選手の調子や戦術の見直しが必要である。
キーワード解説

  • 前進守備とは?守備の際に内野手が前に出て守る戦術で、バントや内野ゴロからの得点を防ぐことを目的としています。
  • 送りバントとは?ランナーを進めるために打者がわざと打たずにバットを出してボールを転がすプレーです。

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