彼は開幕からの成績が振るわず、特に自身初の開幕4連敗や1試合10失点という衝撃的な出来事に直面しました
このような試練を経て、彼がどのように成長しているのか、背後には桑田真澄2軍監督からの貴重な助言があったことが明らかになっています
戸郷投手は自身の投球内容について、「全てのボールに自信を持てなくなっていた
この体験は初めてだ」と振り返り、特に直球に関して「球速が出ても逆に打たれてしまう感覚があった」と語ります
直球は多くの投手にとって基本中の基本であり、バッターにとっても最も懸念される球種ですが、今季は平均球速を上げることに固執してしまい、フォームのバランスが崩れ、結果的に他の球種にも影響を及ぼしていたとのことです
特にフォークに関しては、2021年からの被打率が1点台で安定していたにもかかわらず、今年は.298という数字になり、打者に打たれやすくなっていました
このような状況に置かれた戸郷投手に助言をしたのが、桑田2軍監督です
彼が指摘したのは「体の開きが早くなっている」という点で、早く正対してしまうことで、バッターに対しての投球が甘くなるというものでした
この助言を受けて、戸郷投手はファームでフォームの見直しを行い、7月30日の中日戦では1か月ぶりに1軍に昇格し、見事な6回無失点投球で3勝目を挙げました
続く5日にはヤクルト戦にも先発し、良いパフォーマンスを続けていることから、エースとしての復活が期待されています
戸郷翔征投手が苦しみから立ち直りつつあることは、選手としての成長を示す好例です。特に若い選手にとって、こうしたアドバイスをもらえることは非常に重要であり、桑田監督からの指摘は今後の投球にどれだけ影響を与えるのか注目です。
キーワード解説
- エースとは? キャンプや開幕戦に出て、チームの勝利を引っ張る選手のことを指します。
- 被打率とは? 投手が投球した球に対して、バッターがヒットを打つ確率のことです。
- 直球とは? ピッチャーが最も基本的な球種で、特に速さやコントロールが求められます。
- フォークとは? ピッチャーが使う変化球で、打者を欺くための重要な球種の一つです。

