広島カープ、27年DH制導入に向けた投手育成の方針を強化

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広島カープは5日、横浜スタジアムで行われたDeNAとの試合で、4-5でのサヨナラ負けを喫した

この試合では、9回の無死満塁から出場した6番手の森浦が打たれ、蝦名のサヨナラ犠飛によって敗北が決まった

セ・リーグでは5位に甘んじており、クライマックスシリーズ進出の可能性が4ゲーム差に広がっている

一方で、2027年からセ・リーグでも導入されることが決定した指名打者(DH)制に対する現場の反応は概ね好意的だ

投手陣にとってもこの制度は「ありがたい」との声が上がっており、永川投手コーチは「先発を育てる良い機会になる」と期待を寄せている

これは、リリーフ登板から指導イメージを「完投型投手」へとシフトさせることを見越した判断だ

新井貴浩監督は、先発育成に特に力を入れており、今季は床田寛樹投手と森下暢仁投手の二枚看板を引き続き育てると共に、佐藤柳之介投手、高太一投手、遠藤淳志投手といった若手投手を積極的に先発マウンドで起用している

これらの若手は、現在までに5勝の森翔平投手と4勝の玉村昇悟投手とともに、残り試合で成長の機会を得ることが期待されている

現代野球では、先発投手には6回自責点3点以内のクオリティー・スタート(QS)が求められる

しかし、永川コーチは「先発型投手」を育てる意識を再度植えつけるために、DH制導入によるさらなる投球機会を利用したいと考えている

DH制の導入は、従来よりも長いイニングを投げられるチャンスを提供すると同時に、投手が打席に立つことで降板するリスクが減る

永川コーチは「今年も玉村や森がいい投球をしているが、代打を出して交代する場面があった」と振り返りながら、残りの試合と来季には、若手投手陣が長いイニングを投げられ、多くの経験を積むことを期待している

これらの動きを受けて、新井監督の下での広島カープは将来の「主戦投手育成」により一層の注力を図る方針を示している

今回の記事は、広島カープが27年からの指名打者導入に向けての投手育成方針の強化を示していることが印象的です。投手が長いイニングを投げられるチャンスが増えることで、若手投手の成長にも期待が寄せられています。これにより、広島の将来が明るく映る一方、育成においてどのような戦略を取り入れるのかが今後の注目です。
キーワード解説

  • 指名打者(DH)とは? 指名打者(Designated Hitter)とは、野球において投手の代わりに打席に立つ選手のことを指します。この制度は、主にアメリカンリーグで採用され、投手の打撃を免除することで戦略的なバリエーションを増やします。
  • 完投型投手とは? 完投型投手とは、試合の終わりまで自らマウンドに立ち続け、試合を締めくくることが求められる投手を指します。このタイプの投手はチームにとって非常に重要な存在であり、試合の主導権を握ることができます。
  • クオリティー・スタート(QS)とは? クオリティー・スタート(Quality Start)は、先発投手が6回以上を投げて、自責点を3点以下に抑えたときに評価される成績を指します。これにより、投手の貢献度を測る基準となります。

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